ハムスターは寒さにも暑さにも弱い生き物です。
以前我が家から里子に出したゴールデンハムスターの子が、冬の寒さのせいで亡くなってしまい、とても後悔したことがありました。
ハムスターを飼う時に、冬の寒さ対策は絶対に必要ですが、
もしも、ヒーターの故障などで寒い中に放置されてしまったら・・・
もしも、寒さのせいで動かなくなってしまったら・・・
ハムスターの疑似冬眠や動かなくなった時の対処法、冬眠させないための対策
についてなど、知っておいた方が良いことをお話したいと思います。
ハムスターを冬眠させるのは絶対にダメ!
野生のハムスターは土の中で生活しています。
土の中は温度差があまりなく、冬でも暖かいため
ハムスターは冬眠をしません。
冬眠はしませんがペットのハムスターは
急激に気温が下がった場合 室温が15℃以下に下がった場合
は疑似冬眠という状態になることがあります。
擬似冬眠は体温が下がり代謝ギリギリまで落として
体力を使わないように体を省エネモードにしてなんとか生きている状態です。
ハムスターにとって擬似冬眠もとても危険でそのまま目覚めない可能性が高いので、
見つけた場合はすぐに対処しなければいけません。
ハムスターの疑似冬眠ってどんな状態?
ハムスターが疑似冬眠の状態になると
眠っているように見えますが、触ってみると低体温になっていて冷たく感じると思います。
体も少しかたくなっているように感じます。
ちょっと見ただけでは死んでしまったように見えることもありますが、
寒さのせいで疑似冬眠している場合は眼を覚ます可能性もあります。
ハムスターの疑似冬眠の見分け方
・息をしている
呼吸は少なくなっていますが息はしているので良く観察してみてください。
・ヒゲが動くことも
・微かに温かい
・カチコチではなく少し柔らかい
ハムスターが息をしてるのに動かない時の対処法
もしハムスターが擬似冬眠している場合はすぐに起こさなければいけません。
ですが、急激に温めるのはNGです。
急激に温めると体に負担がかかり、体力が落ちている子は耐えられないことがあります。
ドライヤーやストーブなどは温度が高すぎるので使わない方が良いです。
まずは人肌から少しずつ温めて起こすします。
ハムスターを疑似冬眠から起こす方法
1 部屋を20℃以上にする
2 ハムスターの体を手で包んで温める(30分くらい)
たまに背中をさすってあげると血流が良くなり体が温まりやすくなる
3 ハムスターの体が少し温かくなってきたら、カイロや湯たんぽなどを使ってさらに温める
直接は当てずにタオルで包んで人肌よりも少し暖かいくらいの温度であたためる
温め始めて3時間くらいたっても目を覚さなかったら、手遅れかもしれません。
目を覚ました場合でも体力を消耗しているので、留意深く様子を見守ってください。
ぐったりしているようなら、病院に連れて行った方が良いかと思います。
冬に病院に連れて行く場合は冷やさないように注意して連れて行ってください。
ペットボトルにお湯を入れてタオルに包むんだものをキャリー(プラケース)に入れて
全体を毛布や大きなバックなどで包んでいくと温かいまま連れて行くことができます。
カイロを使う場合は酸欠に注意してください。
(カイロは熱を出すために酸素を使うので密閉空間で使うと酸欠になります)
ハムスターの冬眠対策
ハムスターを疑似冬眠の状態にしないためには、冬でも20℃くらいの室温にする必要があります。
絶対に15℃以下にはならないようにしてください。
一番簡単な方法が部屋のエアコンをつけることです。
ペットヒータでケージを温めることもできます。
中に入れるタイプ、外側の底につけるタイプ、色々なものが売られています。
注意することはハムスターがいつもいる場所が暖かくなるようにすることです。
ハムスターがハンモックで寝ているのに床を暖めても意味がないですから。
その他、床材をたっぷり入れてあげると保温効果があります。
おすすめなのは床材を10cm以上の厚さで入れて、ケージに外側の底にシート状のヒーターをつける方法です。
床材が温まるのでもぐって寝るととても暖かそうです。
室温が低すぎるとこれだけでは保温できないので、他の方法と併用してください。
床材にもぐって寝ない子には使えません。
その他、ケージを床から離して上の方に置いたり
ケージ全体を毛布で包んだり、ケージの下に断熱シートを敷いたり・・・
色々な方法を組み合わせて暖かい寝床を確保してあげてください。
まとめ
ハムスターは冬眠しない
疑似冬眠はとても危険
疑似冬眠してしまった時の対処法
急激に温めず少しずつ温める
1 室温を20℃以上にする
2 手であたためる
3 カイロや湯たんぽなどで温める
ハムスターの冬眠対策
・エアコン
・ペットヒーター
・床材
・毛布