浜松まつりと言えば、勇壮な凧揚げ合戦と激練り、幻想的御殿屋台が有名です。
主に長男の誕生を祝う祭りですが、浜松市内に住んでても祭りが好きな人も嫌いな人もいます。
小さなお子さんのいるお宅では、初子のお祝いを頼まれて戸惑ったことがあるかもしれません。
浜松に住んでいると、赤ちゃんが生まれた時にお祝いをしなければいけないの?
そもそも初子のお祝いって何をするの?
そんな疑問にお答えします。
浜松に越してきて20年、長男の初子のお祝いも経験し、特別祭り好きではないけれどそれなりに祭りに関わってきた経験などもお話したいと思います。

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浜松祭りの初子のお祝いって何?

浜松まつりでは初子の誕生を祝い、大きな凧をあげたり、練りをしてお祝いをします。
昼間は凧場で凧をあげ、夜に来る練りの集団に酒や料理をふるまいます。
昼間の凧揚げの労をねぎらい、夜は振る舞いをする、という感じなので、基本的に両方やりますが、最近ではどちらか片方だけやる場合もあるようです。
参加する町や地域によって色々違ってくるので、自治会の役員さんにに聞けば教えてもらえると思います。

浜松まつりの凧や練りにはいくらくらいかかる?

浜松祭りの凧の値段はどのくらい?

浜松祭りであげる凧のデザインは、町のマークが入っていて、初子の凧にはお祝いをする子供の名前は入ります。
凧のサイズは4帖~8帖くらいで、大きさによって値段も変わってきます。
凧の値段も町によって違いますが、私が長男のお祝いで凧を上げた時は8帖の凧でだいたい20万円くらいでした。
凧の値段は町によって違うので、凧をあげることが決まったら、参加する町から説明があると思います。

浜松祭りの初子の練りって何?

夜ラッパと提灯を持って初子の家で練りをします。
人数は町によって色々ですが、浜松駅周辺の町では大体100人~300人くらいのようです。
そして、やぐらを組んだりたる酒を用意したりするので、少し広い場所が必要です。
自宅の敷地が広くない場合は、近くの公園や駐車場などで行ったりします。
お祝いをする家の数にもよりますが、練りは1日に数軒の家をまわります。
なので、料理は全員お腹をいっぱいにするほどの量は必要ありません。
でも、練りの回る順番が1番目、2番目くらいの家は多めに用意した方が良いでしょう。
練りのおもてなしは、昼間凧をあげてもらったねぎらいの意味があるので、必要以上に豪華にしたり無理をする必要はありませんが、大体50万円~100万円くらいかかります。
分からない場合は、自治会の方に相談してみてください。
浜松市内の仕出し屋さんやスーパーなどは祭りに慣れている店も多いので、店に相談してみてもよいでしょう。

浜松祭りの初子のお祝い、その他費用は?

浜松祭りの初子のお祝いでは、凧場の中に入ったり、練りの中心にいることになります。
そのため、祭りの正装をする必要があります。

祭りの正装とは、

・町のマークの入った法被
・ワッペン
・練り提灯
・腹掛(はらがけ)
・股引(ももひき)
・鯉口シャツ(こいくちしゃつ)
・地下足袋 (お祝いされる子供が小さい場合は靴でも大丈夫です)
・地下足袋用の足袋、または靴下

以上8点が基本の正装です。
他におしゃれで内襦袢を着たり帯をしめたりもしますが、最低限必要なのが上記のセットになります。
正装をしないと凧場に入って凧の前で記念撮影などができない為、子供と両親分の3セットは必要です。
法被、ワッペン、練提灯は大体町内で注文票が回ってきます。
料金は町によって違いますが、
法被は1枚1万~2万(町内で注文せずに良いものをオーダーすると5~8万円くらいします)
ワッペンと練り提灯は数千円が相場です。
その他法被の下に着用するものは祭り専門店や衣料品量販店などで購入できます。

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家族分そろえると結構な出費になりますが、凧と練りの料理代に比べたらたいしたことないかもしれません。

その他、子供会の子供ラッパ隊が日中お祝いの練りをしたり、お囃子が乗った御殿屋台が自宅の前まで来たりします。
その子供たちに配るお菓子代も必要になります。
この辺の料金システムは町によって全く違うので、お菓子代として請求される場合もあれば、初子祝い料金に含まれているかもしれません。
細かいことは1月くらいに行われる初子説明会で説明があると思いますので、お祝いをやろうかどうか迷っている場合は説明を聞いてから決めても良いかもしれません。

浜松祭りに参加したくない場合は

近年子供の数が減少し、初子のお祝いをする家庭が減ってきています。
そのため、もともとは男の子の誕生を祝うお祭りでしたが、最近では女の子でも凧をあげることが多くなりました。
浜松に住むと初子のお祝いをしなければいけないのか?
とたまに聞かれます。
浜松市民がみんな祭り好きで子供が誕生したらお祝いをするわけではありません。
祭り好きの浜松人でも凧をあげない人は多いです。

赤ちゃんが誕生すると、住んでいる町の祭り担当者から初子のお祝いをしないか勧誘されるかもしれません。
でも、初子のお祝いにはそれなりのお金もかかってしまうので、無理をしてお祝いをする必要はありません。
もちろん、初子のお祝いをしなかったからと言って、後ろ指を指されることもありません。
でも、お祝いをしたのがきっかけで知り合いが増えたりしますので、これから長く浜松に住む予定の方は、お祝いをやってみても良いかもしれませんね。

お祝いをする家庭が減った影響で、初子祝いの勧誘が少ししつこくなってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、浜松人は祭りバカが多いから仕方ない、と寛容な心で対応して下さい。
祭り好きの浜松人の中には、ただ騒ぐのが好きなだけの人もいますが、浜松まつりを存続させようと子供達に喇叭を教えたり、お囃子を教えたり、地域のために一所懸命な人も多いのです。
一所懸命さ故に、つい勧誘がしつこくなってしまったりしますが、そんな人たちが地域にいるお陰で子供達が安心して外で遊べたりもします。
無理してお祝いをする必要はありませんが、勧誘が多少しつこくても
「金銭的な余裕がないので」「祭りのようなものは苦手なので」等、怒らずに丁寧にキッパリと断って下さい。
もちろん、興味があればじっくり説明を聞いてくださいね。

浜松まつりの初子のお祝いは何歳くらいでやるの?

浜松まつりの初子のお祝いは何歳でやるのか決まりはありません。
0歳でやることもあれば、1歳でやるお宅もあります。
赤ちゃんが生まれた時は金銭的に余裕がなくできなかったため、子供が幼稚園や小学生に入ってからお祝いをするおうちもあります。
何歳でやっても良いのですが、あまり小さいとちょっと心配なこともあります。
凧場や練りの最中に、お祝いされる子供は肩車をされることがあります。
小さい赤ちゃんの場合はベビーカーごと担がれたりしますが、あまり小さいとちょっと心配ですよね。
なので個人的には、子供が歩き始めて少ししっかりしてきたくらいが良いのかなと思います。
ちなみに我がこの場合は1歳半過ぎにお祝いをそました。
祭りの日はいろいろな人が訪ねてきてなかなかお昼寝もできず、夜の練りではおじいちゃんに肩車をされながらねてしまいました。
あんなうるさい中で?と思いますが、子供は疲れるとどこでも寝てしまいます。
小さなうちにお祝いをやる場合は、お子さんから目を離さないように気を付けてくださいね。

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