草木染めの媒染剤の作り方

草木染めの鉄と銅の媒染剤は自作できます。
市販の媒染剤を購入すれば楽ですが、自分で作ってみるのも楽しいですよ。

手作り媒染液は多少手間がかかりますが、意外と簡単にできます。

使用する時に濃度が分からないことが欠点ですが、
草木染めは媒染剤の濃度によって色の濃淡が変わったり、微妙に色合いも変わりますので、
やってみるまで分からない、というのも草木染めの楽しみなのかなと思います。

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鉄媒染剤の作り方

鉄媒染剤を作るときに用意するもの

・錆びた鉄(古い鉄釘、鉄くずなど)
   なければ作ります。作り方は後述。

・酢

・水

・蓋付き広口ガラス瓶

・コーヒーフィルター

・鍋

鉄さびの作り方

■用意するもの

・鉄
  なんでもOK
  鉄釘、鉄製のクリップ、スチールウールなど
  釘やクリップはコーティングされていないものを選んでください。
  スチールウールが一番錆びるのが早いと思います。

・酢

・水




■鉄さびの作り方

1 鉄を軽く洗う(油がついていそうなら洗剤で洗う)

2 鉄を酢に一晩漬ける

酢水につけたスチールウール



3 酢を捨てて釘を日向に置く

4 しばらく放置しておくと錆びた鉄の完成

さびたスチールウール



スチールウールは次の日のは錆がついていました。
クリップで試した時は、錆びるまで10日くらいかかりました。
使う鉄製品によって錆びやすさが違うみたいですね。

錆びた鉄製クリップ

鉄媒染剤の作り方

1 鍋に酢と水を1:1で混ぜる(量は適当でOK 鉄がしっかりと浸るくらいは必要)

2 鍋の酢水に鉄を入れて加熱する

   酢と鉄の臭いがすごいので、窓開け換気、換気扇、マスクが必要です!

3 水分が飛んで半分くらいの量まで煮詰めてから冷ます

4 鉄を取り除き、コーヒーフィルターなどで漉す

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鉄媒染液をコーヒーフィルターで漉している様子




今回は煮込んで作りましたが、調べてみたら、
酢水につけて1週間以上放置しておくだけでも鉄媒染液ができるようです。

そのまま保存して、使う時に必要なだけ漉したり上澄みをすくったりして使うみたいです。
鉄を入れっぱなしなので、液が減ってきたら酢を継ぎ足して使えるとか・・・

こちらの方が手間も少なそうだし、継ぎ足して使えるなんて便利ですよね~
次に作るときは、煮込まず放置で作ってみようと思います♪

銅媒染剤の作り方

銅媒染剤も鉄と同じような方法で手作りできます。

銅媒染剤の材料

・銅線(どうお製品ならなんでもOK コーティングされていないものを選ぶ)

・酢

・水

・瓶

・コーヒーフィルター

銅媒染剤の作り方

1 酢と水を1:1で混ぜて容器に入れる

2 洗って油を落とした導線を酢水に浸す

   鉄を同じで空気に触れたところから緑に変色していくので、導線の3/1くらいが酢水から出るようにする

酢水に浸けた銅線



3 そのまま数日間放置(1~2日くらいで緑の部分が出てくるはず)

4 緑銅の部分を酢水に溶かすような感じで、毎日混ぜる

酢水に浸けて1週間経過した銅線



5 1週間ほどしたらコーヒーフィルターなどで漉して保存

まとめ

今回は鉄媒染と銅媒染を手作りしてみました。

意外と簡単にできましたが、臭いがすごくてクラっとしてしまったので、ソコだけ要注意です!


■鉄媒染の作り方①

1 錆びた鉄を1:1の酢水で煮込み、半量くらいまで水分を飛ばす
2 漉す


■鉄媒染の作り方➁

1 1:1の酢水を瓶に入れて錆びた鉄を浸す
2 放置&保存


■銅媒染の作り方

1 1:1の酢水を瓶に入れて銅を浸す(一部銅に空気が触れるように)
2 緑の銅がつくまで放置
3 毎日混ぜる
4 緑の酢水が出来たら漉す

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