アリ


小学生の子供をお持ちのお父さんお母さん、夏休みの自由研究って毎年どうしていますか?
今日はアリの巣の観察の自由研究をご紹介します。
低学年でも楽しくできて、数日~1週間くらいで終わり、簡単にまとめられる方法です。
まとめ方を工夫して、わからないところを調べたりすれば、中学年や高学年向きにアレンジ出来ちゃいます。
発表して賞を取ろう、なんてことは目指していません。
とにかく楽しく、簡単に、子供が自分で出来る方法です。
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自由研究にはありの巣の観察がおすすめ!

まずはアリの巣を観察するための準備です。
ありの巣の観察には透明な容器が必要です。


ホームセンターや通販などで売られている蟻用のプラケース、または飼育キットが便利です。
飼育キットの場合、蓋もちゃんとセットになっているので、脱走を防ぐ事ができます。
土を入れるだけで飼育できるもの、ありキャッチャーがついているもの、観察しやすいよう色付きの砂で飼育するもの、栄養入りの透明ゲルで飼育しえさが必要ないものなど、色々な種類のキットが売られています。
1000円~1500円くらいで購入できます。


キットが手に入らない場合は、昆虫用の小さめのプラケースでも飼育可能です。
その場合、蓋の隙間からありが出てきてしまうため、プラケースにラップをかぶせて、爪楊枝などで数か所空気穴を開け、その上から蓋をするようにします。
土を入れて飼育する場合、ケースの壁側に掘った巣穴しか見えないので、なるべく厚みのないケースを選ぶ方が良いです。


うちの場合は、色付きの砂で飼育するキットを購入しました。
ありキャッチャーにありを入れて、そのままケースにセットするだけなので楽でした。
中央に仕切りを入れることが出来るので、左右に別々の種類のありを入れて、あとで仕切りをはずして観察することも出来ます。
巣を作る様子だけでなく他の観察もする、中学年、高学年にはこのキットがおすすめです。


女王ありや幼虫もつかまえて飼育する場合は、このキットでは少し大きさが足りません。
少し大きめの容器を用意しましょう。


砂や土で飼育する場合、ケースの真ん中部分は見えない為、巣の一部しか観察できません。
なので、透明ゲルで飼育するタイプの方が観察しやすくて良かったなあ、なんて後で後悔したりしました。

自由研究で低学年でも簡単に出来る方法は?

さっそくありの観察を始めたいのですが、その前に。
低学年の場合、言葉だけで準備や観察方法を記録するのは大変です。
そのため、準備の段階から写真を撮るなどして記録を取りながら進めていきましょう。
後でまとめる時に写真を貼ったり、写真を見てスケッチしたりできるので便利です。

キットを組み立てる

子供でも簡単に組み立てられますが、1、2年生の場合は手伝ってあげた方が良いと思います。
我が家では3年生のお兄ちゃんは自分で組み立てられました。

砂を入れる

砂に3色の色が付いていて、層にして入れると、どのくらい穴を掘ったのか分かるようになっています。

スポイトで水を入れて砂を湿らせる。

カラカラに乾いた砂ではありが生きて行けませんので、適度に湿らせます。


ありを捕まえて入れる

キットについているありキャッチャーでありを捕まえます。
開閉可能な出入り口のついた、小さなケースにエサをいれて待つだけです。
そのうちありが中に入るので、出入口を閉めてゲットします。
ありの入ったありキャッチャーを飼育ケースにとりつけて出入口を開けると、ありが飼育ケースの中に入る仕組みになっています。


ありを捕まえる場合、あまり小さなありはおすすめできません。
観察する時に見にくい、ということもありますが、極小のありはすぐに逃走します ( ̄▽ ̄;)
飼育ケースやありキャッチャーは良くできていますが、出入口のところなどほんの少しの隙間があるようです。
普通サイズのありでしたら問題ないと思うのですが、うちの子供たちが捕まえてきたありは極小サイズのありでした。
家の中で逃げ出してしまい、捕まえるのに苦労しました。
ありって、意外と逃げ足が速いですね。
よけいな仕事が増えるので、少し大きめのありを狙いましょう。


巣の出来ていく様子を観察するだけでしたら、数匹~10匹捕まえれば十分観察できます。
うちの場合は5匹しか捕まえなかったのですが、ちゃんと巣ができました。


違う巣のありを入れると喧嘩が始まり殺し合いになるので気をつけましょう。
ありの巣を見つけて、同じ穴から出てきたありを捕まえると確実です。


黒い紙で覆う

実際の土の中のようにするため、黒い画用紙でケースの周りを覆います。
こうすることで、巣を作るときに壁側にも穴を掘り進めてくれます。

えさを入れる

必要に応じてえさになるものを入れておきます。
栄養入りの透明ゲルで飼育する場合、えさは必要ありません。
えさはありが食べそうなものならなんでもOKです。


うちでは、パンのかけら、煮干しのかけら、ビスケットのかけら、砂糖水を入れました。
砂糖水はペットボトルのキャップにいれて巣の横に置きました。
煮干しのかけらは食べ物と認識されなかったのか、運びにくかったのか、無視されました。
パンとビスケットはちゃんと巣の中に運び込んでくれました。


ありの種類によって、好きな食べ物も違うかもしれません。
比べてみても面白いかもしれませんね。

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あとは待つだけ

仕込んだ次の日には穴をほりはじめて、えさを巣の中に運び込んでいる様子が確認できました。




※中学年、高学年向けの自由研究にする場合は、少し工夫が必要です。
まずは基本の観察をします。
その後、追加で何かやってみましょう。


出来た巣を壊して観察する。
違う巣のありを混ぜてみる。
(喧嘩するのかどうか?)
色々な種類のエサをいれてみる。
(エサの好みはあるか?ありの種類によって好みは違うのか?)
女王ありや幼虫もつかまえて入れてみて、繁殖やお世話の様子を観察する
(ありの巣を掘り返して捕まえなければならないので、準備が少し大変です)

自由研究のまとめ方、低学年の例

目的(動機)方法結果(結論)まとめ(感想)、を順番に書いて行きます。

中学年、高学年の場合は、目的(動機)方法仮説(予想)結果(結論)わかったことまとめ(感想)にすると少しお兄さんらしいお姉さんらしい自由研究になります。

その場合、仮設(予想)には観察の予想を書き、結果には観察の写真やスケッチとその説明、わかったことに新しく分かったことや気づいたことを書きます。

目的、動機

なぜありの観察をしようと思ったのか?
ありの何に興味を持ったのか?
などを子供の言葉で書きましょう。
低学年だったら、親がインタビューしてそれを書かせるのが良いです。


いつも家の前にいるありが、どんなところに住んでいるのか知りたいと思いました。
ありがどうやって巣を作るのか、調べてみたいを思いました。

方法

用意するもの、観察方法に分けて、やったことを書くだけです。
土を入れたり、準備の途中経過がわかる写真やスケッチを加えると分かりやすくなり、説明文も短くてすみます。

結果、結論

実際にできたありの巣の写真をはったり、スケッチをしたり。
巣のできる前から巣ができていく様子がわかると良いです。
そして、写真やスケッチの下に説明をいれます。

結論の最後にわかったことを書きます。

どんな形の巣だったのか、どれくれいの大きさの巣だったか、どのくらい時間がかかったのか、何匹くらいいると巣が作れるのか、ありは巣をずっと作っていたのか、さぼっているありはいたか、とか・・・

子供自身が「へえー」と思ったことならなんでもOKです。

まとめ、感想

ありの巣の観察をしてどうだったのか?
楽しかった、新しい発見があった、ありを好きになった、もっと興味が出てきた、●●が大変だった、●●のところで失敗した、もっと●●を調べてみたい・・・

これも子供が感じたことならなんでもOKです。

うちの子供は、
「夜寝て起きたら巣が出来ていてびっくりしました。」
とか
「ありが逃げて捕まえるのが大変でした」
とか書いていました。

まとめ

小学生の自由研究、ありの巣の観察のしかた、のご紹介でした。


実験のながれ

①ありをいれるケースと土を用意する。
②ありをつかまえてケースにいれる。
③必要ならエサもいれる。
④観察する。
⑤まとめる。


まとめ方

①目的、動機
②方法
③観察結果、結論
④まとめ


決して賞をとることを目指すものではありません。
小学生低学年が楽しくできて、なるべく親が手をださないで自分でやってもらおう!
という自由研究です。


違う巣のありを混ぜてどうなるか観察したり、
違うえさを用意してどんなえさが巣の中に運ばれやすいか観察したり、
女王ありと幼虫もつかまえて繁殖や生活の様子を観察したり、
アイデア次第で、中学年、高学年向きにもアレンジ可能です。

今年の夏休みの自由研究、ありの巣の観察をやってみませんか?

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