子供がおもちゃを投げる時、やめさせるには?投げる癖は治らない?

0歳から1歳くらいの赤ちゃんや子供ってやたらと物を投げませんか?
家の中ならまだしも、お友達と一緒の時やお店のものを投げられた時なんて最悪です。
思わず怒ってしまいたくなりますが、子供ってそういうものです。
うちの子供たちもそうでした。
おもしろがって投げたり、癇癪を起して投げたり。
やってはいけないことは教えなければいけませんが、それには根気と時間が必要です。
最低限お友達にけがをさせないように気を付けながら、大変な時期を乗り越えましょう。
今回は、赤ちゃんや子供がおもちゃを投げる時、その原因と対処法のお話です。

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子供がおもちゃを投げる時

子供がおもちゃを投げる時って、どういう時でしょうか?

自己表現、癇癪、投げたい衝動、色々ありますね。

自己表現は、何かやりたいことが出来なかった時や思い通りにいかなかったときに投げることがあります。
自分の欲求が満たされなかったときです。
食べたいものがうまく食べられなかったとき、欲しい玩具が手に入らなかったとき、自分の気持ちがうまく伝えられなかったとき、色々あります。

そして物を投げてしまい、怒られます。

怒られるとさらに癇癪を起し物を投げます。

よくあります。

投げたい衝動は、ただただ投げたいだけです。
今までできなかった「投げる」という動きが出来るようになってうれしい!
もっと投げてみよう!
投げた時の感覚が面白い、もっと投げてみよう!
投げたものが落ちた時の音が面白い、もっと投げてみよう!
投げた時のお母さんの反応が面白い、もっと投げてみよう!

そして、同じ動きを繰り返し練習して、物をつかむのも離すのも、投げるのも段々上手になっていきます。

自己表現も癇癪も投げたい衝動も、小さな人たちが成長していく過程なのです。

おもちゃを投げるのをやめさせるには?

成長の過程、となるとやめさせるのはなかなか大変ですが、どのように対処するのが良いでしょうか?

ダメなことはダメときちんと伝えましょう

ダメなことはダメと伝えなければ、子供は分かりません。
子供と目を合わせて、ダメだということをきちんんと伝えましょう。
1回や2回では伝わりません。
100回や200回くらい言えば伝わるかもしれませんが、投げるのをやめるとは限りません。
1000回くらい言った頃には、物を投げたい時期が終わっているかもしれません(^^;

伝えるべきことは伝えますが、あまり過剰に反応したり、激しく怒るのはよくありません。
親の反応が面白くてよけいに物を投げてみたり、癇癪をおこしてまた投げたりします。

怒られて怖い、ということだけが記憶に残ってしまい、なぜダメなのか、という部分が分からないままになってしまうのも問題です。

加減が難しいですね。

怒っている、嫌な気持ちだ、ということはしっかりとわかるように顔をこちらに向かせて、目をみて伝えましょう。
そして、怒った後は、しっかりと抱きしめてあげましょう。
「玩具を投げたことは悪いことで怒っているけれど、あなたのことは大好きなのよ。」
ということもきちんと伝わります。
この辺りが伝わらないと、後々親の気をひくために嫌がることをしたり、親の気持ちを確かめるためにいけないことをしたり、ということもありますので。

おもちゃを投げることで周りが嫌な気持ちになる、ということを伝えるために、情に訴える、という方法もあります。

人形を投げたときは、「お人形さんが痛いって泣いてるよ。」と言ってみたり。
投げたおもちゃがお友達に当たりそうな時は「玩具があたったら●●ちゃんが痛いって言うよ。」などなど。
状況によってはお母さんが泣きまねをしてみせる、というのも効果がある場合があります。
大好きなお母さんが自分のせいで泣いている、というのは子供も良い気分ではありません。

欲求が満たされない、癇癪をおこして投げる場合は

子供の場合、自分のやりたいことが出来なかったり、思い通りにならないことがあると癇癪を起して、おもちゃを投げたりします。
もちろん、この時もダメなことはダメ、と伝えなけれがいけませんが。
欲求を満たしてあげることで、投げるのをやめることもあります。
やりたいことが出来るようにちょっと手伝ってあげたり、ということですが。
なかなか、かなえてあげられることばかりではないですよね。

子供の気持ちを汲んであげる

子供の欲求を満たしてあげられない時は、しかたないので、せめて共感を示してあげて下さい。

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小さな人たちは、心も体も未発達で、自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、自分でも今自分がどういう気持ちなのかわからなかったり。
子供の心も色々大変で、パニックになってしまうこともあります。
そんな時に子供の気持ちを汲んであげると、大好きなお母さんに分かってもらえたことで少しだけ満足することもあります。
具体的には
「●●ちゃんは△△がしたかったんだよね。」
「△△できなくて悔しかったね。」
などと声をかけてあげてください。
そして、落ち着いたら玩具をなげることがダメだということも伝えましょう。
1回や2回では分からないかもしれませんが、それでも繰り返し言い聞かせましょう。

他のことに気をそらす

投げようとするのが分かるようなら、投げる前に他のおもちゃを渡してみたり、好きなアニメに気持ちを向けてみたり、ギューッとしてみたり。
投げる前に他のことに気持ちがうつるようにしてみるのも良いです。
投げるのを忘れて、他の遊びが始まることもあります。

柔らかいボールなど、投げても良いものを渡す

1歳くらいの子供だと、投げる、というあたらしい動きができるようになって楽しくて仕方がない時期もあります。
そして、新しく出来るようになった動きは何度も何度も繰り返します。
繰り返すことで、スムーズ動けるようになり、必要な筋肉も発達してきます。
投げる、という新しい動きを繰り返し練習して、運動機能が発達し、乳児から幼児へ幼児から子供へ進化していきます。
いろいろな動きができないまま、年齢だけ成長してしまっても困るので、ある意味仕方のないこととあきらめることも必要です。

せめて投げても怪我をしないように、床や家具が傷つかないように、柔らかいボールなどを渡してみましょう。
玩具をなげようとするたびに
「それはダメ。これなら投げていいよ。」
と渡し、気が済むまで思う存分投げてもらいましょう。

物を投げる、という時期は一時期のことで、数か月~半年くらいでおさまります。
「投げる」をやりきったら、今までのことがうそのように終わります。
遅くても1年後には投げなくなっているので、危なくない範囲で投げまくってもらう、というのも手です。

この「投げる」という行為は、投げること以外にも色々と楽しいことがあります。

1)つかんではなす感覚。
2)投げたものが落ちた時の音。
3)投げたものが壊れる様子。
4)投げた時のお母さんの様子。

3と4が面白くなってしまうと、親はとっても迷惑なので注意が必要です。

壊れるものは投げさせない。
玩具を投げた時にあまり過剰に反応しない。
ダメなものを投げた時はきちんと伝える。

ということも大切です。

そして、1と2は十分に楽しんでもらいましょう。

渡すボールですが、鈴が入っていて音のでるもの、布のもの、ビニールのもの、ビーチボールや風船など、飽きないように色々なものを用意してみましょう。
一緒に投げてみても楽しいかもしれません。
玩具を投げたがるのは一時期だけのことです。
長い目で見て、親も子供の反応を楽しんでみるのも良いですよ。

子供の投げる癖って治らないの?

赤ちゃんや子供の投げ癖がついてしまったら、治らないのか?
そんなことはありません。

物を投げまくっている大人はいません。
物を投げまくている小学生もいません。
(ちなみにうちの長男は今小学生で、キャッチボールが大好きで、毎日ボールを投げまくっています。)

ものを投げるのは一時期だけの行動で、成長のあかしです。
なので、親もあまり神経質にならずに大きな気持ちで見守りましょう。

もちろん、ダメなことはダメと伝えること、危険なものは投げさせない、ということには注意が必要です。

まとめ

子供が物を投げる原因

自己表現、癇癪、投げたい衝動

対処法

ダメなことはダメと、繰り返し伝える(情に訴えてみると子供に伝わりやすい)
欲求をみたしてあげる
子供の気持ちを汲んであげる
他のものに気をそらす
投げても良い柔らかいボールなどを渡す


物を投げる時期はいやいや期と重なったりして、親はとっても大変ですが、どちらも子供が順調に成長している証拠なので、少しおおらかな気持ちで付き合ってあげてください。

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