昨年7月に視覚障害の認定基準改正がありました。
そして、今さらですが!
発達緑内障で視覚の障害者手帳の申請をしました!
実際に申請してみて、障害者手帳取得のメリットとデメリットをまとめてみました。
視覚障害で障害者手帳を取得するメリットは?
2018年7月より視覚障害の認定基準が改正されました。
それ以前はある程度の視力がある場合、視野障害に関しては
どちらかと言うと軽視されている傾向で等級が低くなりがちでした。
実際わたし自身は、改正前は5級、6級くらいにしかならなかったため、障害者申請はしていませんでした。
改正後、「少し等級が上がりそうだ!」と言うことで申請をすることにしました。
申請書類を病院で作ってもらい、びっくり!!
なんと2級の申請ができましたΣ( ̄□ ̄|||)
5級と2級って、補助が全然違うんですよね。
今まで低い等級だからといって申請を見送ってきた方、
いちど申請できるかどうか調べてみても良いかもしれません。
障害者手帳で医療費や税金が控除される
障害者手帳取得のメリット 医療費の補助
障害者手帳を持つと医療費の補助を受けられます。
住んでいる自治体によって補助の内容は違います。
私の住んでいる地域では、身体障碍者手帳1級と2級の人に補助がでます。
医療費の負担が1か月に1医療機関あたり500円のみになります。
障害者手帳取得のメリット 自動車税は?
私の住んでいる地域では、視覚障害の場合、1級~4級が対象です。
自動車税・自動車取得税が割引されます。
視覚障害の場合、免許をとれないことも多いので、運転する人は自分でも家族でも大丈夫ですが
車検証の『所有者』『使用者』は本人に限る
とか
障害のある人の通院や通学、介護に使う
など、細かい条件があります。
手等取得とは別に手続きが必要です。
障害者手帳取得のメリット 所得税や住民税の控除
1級~6級まで対象です。
障害者本人、または障害者を扶養している人が
『障害者控除』『特別障碍者控除』などの所得控除の適用を受けることができます。
条件によって控除が受けられない場合もあるので、税務署に相談してみてください。
障害者手帳 公共交通機関 割引
道やバスなど、多くの公共交通機関において、身体障害者手帳を提示すると、運賃割引を受けられます。
視覚障害の場合、1級~6級まで全て対象になります。
また、私の住んでいる自治体では1級~4級までは、電車、バスかタクシーの利用権がもらえました。
障害者手帳でJRの割引
JRは本人のみ乗車の場合、移動距離が100kmを超えると運賃が半額になります。
付き添いと本人が一緒にのる場合、距離に関係なく運賃が半額になります。
半額になるのは運賃だけで、特急券や指定席券は定価です。
障害者手帳でバスの割引
私の住んでいる地域のバスは、手帳を見せると本人のみ運賃が半額になります。
身障者用のプリペイドカードがあり、それを使うと自動的に半額になるのでいちいち手帳をみせる必要がなく助かっています。
障害者手帳取得ののメリット タクシーの割引
タクシーも手帳をみせると割引運賃で乗車できます。
割引率はタクシー会社や地域によって違うようです。
私が住んでいる静岡県では1割しか引いてもらえません(;^_^A
障害者手帳取得のメリット 飛行機の運賃の割引
飛行機やフェリーの運賃も手帳を見せることで割引されます。
割引率は航空会社やフェリーの会社によって違います。
障害者手帳 メリット 高速道路
視覚生涯の場合、1級~3級までは本人と介助者(家族)、4級以下は本人が運転する場合のみ対象になります。
手帳の申請とは別に申請が必要です。
実は私も今申請中です。
料金所で手帳を見せて割引してもらうだけならそんなに面倒ではないのですが。。。
ETCカードを登録しようと思ったら、手続きがとっても面倒で時間もかかります(-_-;)
ETCカードを登録しない場合は、『手帳』『免許証(本人運転の場合のみ)』『車検証』を市役所に持って行くと手続きできます。
ETCカードを登録する場合は、『本人名義のETCカード』と『ETC車載器セットアップ申込書・証明書』も必要です。
そして、『ETC利用対象者証明書』と交付してもらい『有料道路ETC割引登録係』に郵送します。
ETCカード発行から始めると、軽く2か月くらいかかってしまいます。
障害者手帳で入園料・入館料の割引
美術館や博物館、動物園など、公共施設の多くで、手帳を提示すると入場料割引が受けられます。
たいていは、障碍者本人と付き添い1名が割引になります。
障害者手帳 申請 デメリット
個人的には特にデメリットはなかったと思っています。
が、友人と一緒に映画館やテーマパークに行ったとき、自分だけ障害者手帳を出して割引をしてもらうことに、
少し躊躇することがあります。
ですが、障碍者手帳の取得も障害者手帳の提示も権利であって義務ではありません。
手帳を持っていても、必要な時以外は使わない、ということもできます。
なので、障碍者手帳を持つことにとくにデメリットはないように思います。
ただ、就職の時だけは少し気を付けた方が良いかもしれません。
障害者手帳を持っていると。。。就職の時のメリットとデメリット
ニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんが、『障害者雇用促進法』と言うものがあります。
『従業員50名以上の企業は、従業員数の2%以上は障害者を雇用しなければならない』という法律です。
その為、最近では障害者手帳を持っている方が就職しやすい、ということで障害者申請をする人もいるようです。
障害者手帳を持っていると、一般採用だけでなく障害者雇用にも応募できるので選択肢が広がります。
手帳を持っていた方が、体調に合わせた働き方を考慮してもらえるかもしれません。
という良いことがある反面
障害者枠で就職した場合、もしかしたら職種が限られたり、出世に影響するなんてこともあるかもしれません。
就職する時は嘘をつくことは出来ないので、手帳の有無にかかわらず健康状態についての事実はしっかり伝えるわけですが、
手帳を持っているのといないのでは、やはり印象が違うようです。
以前、私が障害者申請をする前の就職面接のときの話ですが。。。
面接で自分の健康状態について伝えました。
具体的には『片目がほとんど見えないこと』『見えている方も視野が狭く視力も少し弱いこと』を説明しました。
それを聞いた面接官の返事は
「障害者手帳をもっているわけではないんだよね。じゃあ、大丈夫だね。」
何が大丈夫なのかよく分かりませんが( ̄▽ ̄;)
『手帳を持っていない=たいした障害ではない』的な感じでしょうか?
10年以上前の話なので、今では障害を持つ人に対して理解のある企業が増えてきたと思います。
でも、やはりまだ
『障害者手帳を持っている=仕事ができない』
みたいな偏見が全くないわけではないと思います。
障害者枠での就職を希望する場合は障害者手帳は必要ですが、
そうでない場合はどちらが良いのか職種や職場によっても違ってくると思います。
そして、手帳を持ってしまったら、障害者であることを隠して職につくことはできないので、
よく考えてから申請するかどうか決めた方が良いと思います。
もちろん、手帳の申請をしていなくても、健康状態の確認はあると思いますので、自分の状態はきちんと伝えてください。
まとめ
今回のお話はあくまで私が住んでいる市の場合です。
障害者支援事業は各政令指定都市、それ以外は県ごとにおこなっているそうです。
そのため、住んでいる自治体によって保障や補助に多少の差が出てくるようです。
詳しくは各自治体の市役所(区役所)の福祉課などに相談してみてください。
親切に教えてもらえると思います。
障害者手帳取得のメリット
医療費の補助
所得税・住民税の控除
公共交通機関の割引
その他施設利用や入園料などの割引