緑内障の見え方 初期は?進行すると?自分でチェックできる?

緑内障で視野欠損がある場合、どんな風に見えてるの?

自分が緑内障になった経験から、緑内障の進行の仕方と見え方について語ってみました。

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緑内障の見え方 初期は?

一応始めに説明しておきますが

緑内障は早期発見、早期治療で進行を抑えることが出来ます。

よほど発見が遅れなければ失明することはありませんが、

自覚症状が出にくいので、気づいた時にはかなり進んでいる、ということも多いようです。

一度失った視野は一生そのままです。

緑内障は早期発見が重要な目の病気です。


まずは普通の見え方です。



左眼も右眼も普通に見えていて、両眼合わせてもちゃんと見えています。


左眼に異常がなく、右眼に視野欠損が少しある場合


右眼に少し視野欠損がありますが、左眼が見えているため両眼で見た景色は正常に見えています。

この段階では、見え方に関しては全く自覚症状はないと思います。

眼圧が高い場合は眼科検診などを受ければ分かりますし、

急性の場合は頭痛があることもあるので、

あくまで『見え方』だけのお話になります。

タイミングよくこの段階で眼科で診察を受ける機会があれば、緑内障の診断はされるかもしれません。

左眼に異常がなく、右眼の視野欠損が進んだ場合

左眼はそのままで、右眼の視野欠損がもう少し進んだ場合を見てみましょう。

以前病院で『緑内障は鼻側から視野が欠けていくことが多い』と言われたので、

右側の鼻側から少し視野欠損が進行した状態を考えてみました。

実際同じ病気の方にお話を聞いて見えると、違う進み方をする方もいるようですが、

私自身も両眼とも鼻側から外側に向かって視野欠損が進行していきました。



この場合も左眼が正常に見えているため、右眼の欠損部分は左眼が補います。

両目で見た見え方に違和感はないので、自覚症状はほぼないでしょう。

左眼を隠して右眼だけで物を見るような機会があれば、

『あれっ??』と思うかもしれません。

右眼で双眼鏡を覗いたら見えにくさに気づくかもしれません。


左眼に異常がなく、右眼の視野欠損がさらに進行した場合


さすがにこのくらい視野欠損が進むと、見えない部分が多くなります。

実際には上の写真のようにしか見えていないわけですが、自覚症状は違います。



このくらい見えているつもりです。

『つもり』ですよ。

実際には見えていません。



なので、こんなことになっていても全く気づきません。

まあ、実際にはこんなことにはなりませんが( ̄▽ ̄;)



『実際に見えている物』と『見えているつもり』の違いは、

『塗りつぶし』と『ぼかし』の違いに似ています。

実際には視野の欠けた部分は『上から色を塗りつぶされた』くらいに全く見えていません。

が、本人の感覚では『ちょっとぼかしが入って見えにくい』くらいにしか思えないのです。

『見えないこと』に気づかないので、かなり病状が進まないと発見されにくいのです。



今までの写真は見えない部分をグレーで塗ってありますが、

実際には視野が欠けたところは、黒でも白でなく無です。

もう少し言えば見えているつもりの無です。

あえて色を言うならば磨りガラスの色とか白っぽいグレーとかでしょうか?

霧とか霞な感じの色です。

見えているはずなのに、よく見ると見えない、という。。。そんな感じです。

私の場合、右眼はほとんど見えていませんが、それでも『見えない自覚』はあまりありません。



右眼だけが視野欠損のある場合の見え方をお話してみましたが、

実際には両眼とも緑内障の人は多くいます。

その場合は、両眼の視野を合わせて残っている部分が見えている部分になります。

左右共に視野欠損がある場合

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この場合は右のいるかは右眼で見えているので問題ありません。

左のいるかの頭のあたりが両眼で見て、見えていない部分になります。

もちろん自覚症状は違います。



このくらい『見えているつもり』です。



でも、実際にには見えていないので、いるかさんが帽子をかぶっていても気づきません。


こんなところに可愛いあひるさんが出現しても付きません( ̄▽ ̄;)


緑内障で視野欠損した場合の見え方はこんな感じなのですが、

あくまで写真で考えた場合ですよね。

上の写真も、実際には視線をちょっと動かせばあひるさんがいるのは分かるわけで。

ずっと視線を固定して物を見る方が不自然ですよね。

なので、片目だけを見るとかなり欠損があるようにみえますが、

多分このくらいでは気づかない人も多いのではないかな、と思います。


見えない部分があるので、


 『視力が落ちたかな?』 

 『眼鏡を変えた方がいいかな?』 

 『最近目がかすむけど、疲れ気味かな?』 

くらいには思うかもしれません。

下方に見えない部分があるので、


 『最近階段を下りる時に立ち眩みがするなあ。』 

なんて思う人もいるかもしれません。

緑内障が進行すると見え方はどうなる?

緑内障の視野欠損がもう少し進むと、見えない部分が増えてきます。

右眼の症状が進んだ状態はこうなります。


ここまで進むと見えない部分がだいぶ多くなります。

中心の視野が残っているかどうかで、日常生活の不便度はかなり変わってきます。

皆さんもそうだと思いますが、目は中心付近が一番はっきりとよく見える部分です。

周辺(視野の端の方)にいくにつれてぼんやりとした見え方になると思います。

そのため、中心の視野がなくなると字を読むのが難しくなります。

もしも緑内障になった場合、できるだけ早い発見することが大切です。

年1回など定期的に眼科検診に行っていると安心です。



ちなみに右上にちょっとだけ見えている部分。

ここは実際には見えていません。



この赤い部分です。

これは一応見えている部分ですが、左眼に比べると本当に少しの情報量なので脳は無視することにしているみたいです。

左右の視力に大きな差がある場合、眼鏡で矯正して左右差をなくした方が良い、といいますよね。

左右差が大きい場合は、良く見える方の眼だけを使い、見えにくい方の眼はあまり使わなくなるそうです。

特に視力が育っている成長途中の子供の場合は、使わない方の眼の発達が止まってしまい、眼鏡でもコンタクトでも視力の出ない目になってしまうそうです。

(うちの息子が視力の発達が遅かったため、3歳児検診で眼科の先生に言われました)

話がそれましたが (;^_^A


上の写真の赤い部分ですが、左眼が開いている限り見えていないのと同じです。



実際に見えているのは上の写真のような感じです。

視力検査の時、しゃもじみたいなもので左眼を隠しますよね。

そして、「両目を開けて見てください。」と言われます。

しゃもじを左眼に当てて、左眼を開いていれば、見えている物は『黒』です。

それ以外のものは何も見えません。

なので、私の場合ですが、右眼の視力検査をする時には左眼を閉じて検査を受けるようにしています。

『見えにくい目は使わなくなる。』って本当なんですね。

緑内障の見え方のチェック

眼圧を測ったり、眼底を見たりするのは眼科に行かなければできませんが、

大きな視野欠損があるかどうかは自分でもチェックできます。

『緑内障かどうか?』ではなく

『ある程度大きな範囲の視野欠損があるかどうか?』

を調べるためのチェックです。

視野欠損が少し進んだ状態の場合は、自己チェックで気づくことができるかもしれません。

あくまで簡単なテストで、緑内障初期の場合はこの方法では分からないので、

目に関して何か心配がある方は、自己診断をしないで病院で診察を受けてください。

視野欠損が少し進んだ状態の場合は、自己チェックで気づくことができるかもしれません。



緑内障の情報サイト セルフチェック 「視野の欠け」チェック
https://www.ntg40.jp/selfcheck/howtouse02.html



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