緑内障の検査、治療、手術体験

緑内障の治療の体験談です。
『発達緑内障』の私が以前に体験した検査と手術の話になります。

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緑内障の検査の体験

子供専門の病院で診察

自宅近くの診療所で『緑内障』と診断され、

紹介状を持って、子供専門の病院に行きました。

眼圧は両眼とも50以上でした。

そして、左眼の視野は1/3失われ、右眼の視野はほとんど残っていませんでした。

「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか!」

「親の責任ですよ!」

と眼科の先生がが怒っていました。

でも親は悪くありません。

本人が気づかないのに親が気づくはずありません。

慢性の緑内障は少しずつ症状が進む為気づきにくいのが怖いところです。

最初の診察では色々な検査をしました。

緑内障の検査

緑内障の検査は色々あります。

最初の診察の時には一通り全部検査しました。

細隙灯顕微鏡検査

目の奥を見る基本の検査です。

緑内障になったら毎回の診察時に定期的にチェックすることになります。

少し眩しいことがありますが、眼球を触ったりはしません。

眼圧検査

これも緑内障の基本の検査です。

緑内障にかかったら、眼圧が高くなっていないか、定期的にチェックしなければなりません。

また、緑内障ではない人も眼圧が高いとこれから症状が出てくるかもしれません。

空気を当てて測る方法と、直接眼球に機械を当てて測る方法があります。

空気を当てる方法は、ちょっとびっくりしますが痛くはありません。

当てる瞬間に目をあけていないといけないのですが、小学生の子供には少し難しいようです。

『ちょっとだけまばたきやめて』

と言われても、子供には難しいですね。

うちの息子も小学5年生くらいまでは上手に測れませんでした。

直接眼球に機械を当てて測る方法

測る前に麻酔の目薬をつけるので、機械を当てても痛くはありません。

が、麻酔の目薬が少ししみます。

しみるのは目薬をさした直後だけですが、それだけでも小さな子供には苦痛です。

それに加えて目に機械を当てる様子が見えるので怖いです(-_-;)

検査自体は痛くはないのですが、目薬がしみるのと怖いのとで、子供には苦痛の多い検査かもしれません。

それでも、緑内障になったら定期的に検査をする必要があります。

隅角検査

隅角という部分を見る検査です。

隅角というのは目の中の水(房水)が外に出て行く部分です。

この検査で、緑内障の型(緑内障の原因)がだいたいわかります。

緑内障の型がわかることによって、治療の方針も決まります。

頻繁にやる検査ではなく、緑内障歴ま〇十年の私でも10回くらいしかやったことがありません。

麻酔の目薬をつけて器具を直接眼球に当てて検査します。

痛みはありませんが、すごく眩しい検査です。

あまり気分の良い検査ではありません。

視野検査

視野の異常を調べる検査です。

色々な方法があるようですが私がよくやるのは

『スクリーンにうつった光が見えたらボタンを押す』

という検査です。

片目ずつ検査をして、片方5分~10分くらいかかります。

直接目に触れる検査ではないので、そういう苦痛はありませんが、

じーっと白いスクリーンを見ていないといけないので眠くなります( ̄▽ ̄;)

途中で寝てしまうと不自然な検査結果が出るようで、寝たらばれます(;^_^A

眼底検査

目の奥を眼底という所を見ます。

視神経がどういう状態かを観察する検査です。

肉眼で観察する場合と、写真をとる場合、特殊な写真をとる場合があります。

肉眼で観察

光を目にあててみます。

まぶしい以外の苦痛はありません。

眼底写真

機械をのぞき込んで眼底の写真をとります。

眼球を直接さわったりはしません

写真をとる少しの間、視線をうごかせず、まばたきもとめなければなりません。

まぶしくも怖くもないので苦痛はありませんが、瞬きと視線の動きを止めるのは小学生には難しいようです。

うちの息子は5年生くらいでできるようになりました。

OCT(光干渉断層計)

特殊な撮影法で神経の様子を観察します。

撮影法は違いますが、やることは眼底写真と同じです。

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緑内障の治療体験

色々な検査をした結果、目薬や飲み薬での治療は難しいだろう、ということで手術が決まりました。

私は眼圧が高い緑内障だったので、治療は眼圧を下げる治療でした。

最初の診察の1週間後に手術が決まりましたが、

『手術までの1週間の間眼圧が高いまま放っておくわけにはいかない。』

ということで、眼圧を下げる目薬と飲み薬の両方が処方されました。

あまりに眼圧が高かったため、少しでも早く眼圧を下げたい眼圧を下げる薬を点滴しました。

子供専門の病院で手術体験

手術の前日に入院しましたが、どこか痛いわけでもなく元気なので、1日退屈していたのを覚えています。

当時の私は、あまり真剣に考えていなくて

『明日からしばらくはあまり見えなくなるみたいだから、読みたかった本を全部読んでおこう!』

なんて思っていて、夜更かしして本を読んでいました。

この時、右眼はほとんど見えていませんでしたが、左眼の視野は残っていました。

視野欠損は左眼の中心部まで進んでいたため、視力は悪く、字も読みづらい状態でしたが、なんとか本を読むことは出来ていました。

手術当日は、まずいちごの香りのする麻酔薬を吸って、その後はよく覚えていません。

緑内障の手術は部分麻酔で行われますが、この時は子供だったためか、全身麻酔で行われました。

手術は『トラベクロトミー』という手術をしました。

手術後はそんなに痛みは感じなかったように思います。

目を触ったり抑えたりできないように、金属の眼帯をつけました。

テープで張り付けるので、かゆいのだけがつらかったです。

入院期間は2週間、手術から4週間後に外来で抜糸をしました。

抜糸は麻酔の目薬を差して行いましたが、目薬は奥の方までは効かないようで、糸を引っ張るたびにチクチクした痛みはありました。

手術後は感染予防のために、抗菌の目薬を毎日3回さしました。

緑内障の手術は、房水の出口を開けたり広げたりする手術です。

手術をした部分は、擦ったり不潔にしたりできません。

手術箇所は他よりも脆くなっているので絶対に擦ってはいけません。

以前うっかり擦ってしまった時には、手術痕が傷ついてしまい、修復手術を受ける羽目になりました( ̄▽ ̄;)

くれぐれも手術後はこすらないようにしてください。

また、手術したところは感染しやすくなります。

緑内障手術をしたことのある皆さんはほとんどそうだと思いますが、いつも抗菌の目薬を持ち歩かなければなりません。

うっかり擦ってしまったり、ゴミが目に入ったりした時はすぐに抗菌の目薬をさします。

眼科の先生の説明では、

緑内障手術は房水の出口に人工的に穴をあける感じになるのため、感染しやすくなるのだそうです。

私もいつも抗菌の目薬はバッグの中に入っています。

緑内障の手術は、1度では終わらないことがあります。

1度手術をしても、また眼圧が上がってくれば、、目薬や飲み薬で眼圧を下げる治療が必要です。

それでも眼圧が下がらなければ、もう一度手術をすることもあります。

特に成長途中の子供は、成長と共に房水の出口が狭くなったりふさがってしまうことも多いため、何度か手術をすることが多いようです。

私もこの時の手術から5~6年後にまた手術をしています。

まとめ

緑内障の治療

点眼薬(目薬)での治療

飲み薬の治療

レーザー治療

手術

緑内障の検査

細隙灯顕微鏡検査‥まぶしい

眼圧検査 空気を当てる方法‥びっくりする 目を大きくあけていなければならない

直接機会を当てる方法‥目薬がしみる 痛みはないが見えるので少し怖いかも

隅角検査‥目薬がしみる 痛みはないが見えるので怖いかも すごく眩しい

視野検査‥直接目は触らないが目が疲れる

眼底検査 肉眼で見る方法‥まぶしい

写真をとる方法‥少しの間1点を見てまばたきを止めなければならない


緑内障の治療は見えるようにするための治療ではありません。
これ以上見えなくならない為の治療です。
緑内障はあまり自覚症状はありませんが、放置しておくとどんどん見えない部分が増えていき最後は見えなくなってしまいます。
『緑内障』や『緑内障疑い』の診断を受けたら定期的に検査に通うようにしてください。


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