洋服の洗濯時の色落ち防止対策~洗い方、干し方、色止め方法

色落ちしやすいものや濃い色の服は洗濯の時に少し悩みます。

他の洗濯物に色移りしても嫌だし、色落ちして変色してしまったらもっとがっかりだし。

子供の黒い法被なんかは何回洗っても色落ちするし、毎回着るだけで手が黒くなったりで本当に困っていました。

洗濯する時の色落ち防止のコツと色止めのしかたを書いてみようと思います。

完全に色落ちしないようにはならないかもしれませんが、かなりマシになると思います。

色落ちの原因

・擦れ

洗濯機などの中で他の洗濯ものと擦れると色落ちの原因になります。

・洗剤の洗浄力

洗濯する時に使う洗剤のはたらで色素も落としてしまうことがあります。

・温度

洗剤は温度が高い方が洗浄力が高くなります。

・漂白剤

漂白剤は色素を壊して色を落とします。

漂白剤を使わなくても、洗剤に入っていることもあります。

・日光(紫外線)

使われている色素や素材なはよって日光への耐性は違いますが、一般的に直射日光は色落ちの原因になります。
時に天然色素は日光で色落ちしやすいものが多いので要注意です。

色落ちのしやすさの確認

色落ちしやすいものは、他の洗濯物と一緒に洗濯すると色移りするので、分けて洗う必要があります。

でも、色落ちしやすいのかどうか分からなければ、洗濯の時に迷ってしまいます。

なので、まずは色落ちするものかどうか確認します。

【色落ちを確かめる手順】

色移りしてもいい白い布を用意します。

白い布巾やタオル、なければ、綿棒でもOK

白い布(綿棒)に洗濯に使う時の洗剤をつけます。

※確かめたい物の生地によって使う洗剤は変わると思います。 デリケートなもの、シルクやウールはおしゃれ着洗いなどの中性洗剤、それ以外の丈夫な生地なら普段使っている洗濯洗剤で良いと思います。

洗剤をつけた布で、衣類の目立たない部分を軽くこするか、軽く叩いてみます。

布に色がついたら、洗濯するときに色落ちします。

少しでも色が着いたら、他のものとは別洗いする洗濯するか洗濯前に色止めした方が良いです。

色落ち防止対策と色止め

色落ち対策① 擦れの防止

洗濯機の中で他の洗濯ものと擦れると色落ち色移りしやすくなります。

擦れを防止するだけで色落ち防止の効果があります。

具体的には

・洗濯する時は1枚だけで洗濯する、または少量で洗濯する

・水が少なすぎると洗濯物同士がぶつかるので水を多めの設定で洗濯する

・他の洗濯物と擦れないようにネットに入れて洗濯する

・1枚だけ手洗いする  ←少し面倒ですがコレが一番確実です

色落ち対策② 洗浄力の弱い洗剤を使う

アルカリ性の洗剤は油汚れに強く洗浄力が強い洗剤です。

皮脂や食べこぼしなどの酸性汚れを落とすには最適ですが

洗浄力の強い洗剤は色も落としてしまうことがあります。

色落ちしやすいものを洗う時は洗浄効果が穏やかな中性洗剤がおすすめです。

市販のオシャレ着用洗剤は中性なので

色落ちしやすいものを洗濯する時はオシャレ着用洗剤を使うのが一番安全です。

色落ち対策③ 冷たい水で洗う

水の温度が高いと洗剤の洗浄力が高くなります。

染み抜きをする場合はなるべく高い温度のお湯を使いますが

色落ちが心配な場合はお湯ではなく水で洗濯した方が良いです。

お風呂の残り湯を使う場合も十分に冷めてから使ってください。

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色落ち対策④ 漂白剤はNG

あたりまえですが色落ちしやすいものに漂白剤はNGです。

塩素系はもちろん酸素系の漂白剤も使ってはいけません。

洗剤の中には漂白剤入りのものもあるので気をつけてください。

色落ち対策⑥ 陰干し

染料の中には日光で色落ちするものがあります。

特に天然染料を使ったものが光で色落ちしやすいですが、化学染料でも日の光に弱いものもます。

洗濯した後は直射日光を避けて陰干しすると色落ちしにくくなります。

色落ち対策⑤ 洗濯前に色止め

少し面倒ですが洗濯の前に色止めをするとかなり色落ちしにくくなります。

素材の材質、染料の種類、染め方の組み合わせによって効果があるかどうか変わるので
、必ずしも色落ちしなくなるとは限りません。

失敗すれば生地を傷めてしまったり、変色してしまう場合もあるので安易にやるのはあまりおすすめしませんが

色移りが激しくて使うのがストレスだからダメもとでやってみる

という感じなら試してみても良いかもしれません。

色止めに効果があるのは酢(クエン酸・酢酸)・塩・市販の色止め剤です。

市販の色止め剤はだいたい布の素材ごとに使えるものが決まっていますが、

説明書を読むと「藍染めは使えない」とか「草木染めは使えない」とか書かれている物もあります。

使える条件をよく読んで説明書の手順通りに使います。

酢(クエン酸)、塩は色止めする布を中性洗剤で洗った後、酢水や塩水に20~30分程つけ込みます。

浸けたあとは手洗いでそっと洗って出来上がり。


【酢の色止め剤の作り方】

水1リットルに対し、酢30~50mlを混ぜる

【塩の色止め剤の作り方】

水1リットルに対し、塩大さじ1を溶かす



藍染めを酢で色止めする方法は、推奨していない染め物屋さんが多いので、大切なものならやめた方が良いかもしれません。

変色してしまうことがあるそうです。

藍染めは最初の数回の洗濯で出てくる色は布に定着できなかった余分な染料なので洗って落とすしかないんです。

藍染の染料は摩擦に弱いのでそれ以降もどうしても少しずつ色落ちしてしまいます。

使い込んで色がなじんでくるのも藍染めの良さかなと思います。


そういう私は以前何回洗っても手が青くなる藍染めを酢で色止めしようとしました (汗)

結果は変色はせず無事にすみました。

色止め効果は少しあったように感じましたが、全く色が出なくなったりはしませんでした。



藍染めの洗い方や色止めを色々やってみた話はまたの機会に



まとめ

【時の色落ちの原因】

・擦れ

・洗剤の洗浄力

・温度

・漂白剤

・日光(紫外線)


【色落ち防止対策】

・擦れ防止(単品で洗う・水は多め・ネットを使う・手洗いなど)

・中性洗剤を使う

・冷たい水で洗う(お湯を使わない)

・漂白剤入りの洗剤は使わない

・干す時は陰干し

・色止め(塩・酢・色止め剤)
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