クリッピングとは、風切羽をカットして遠くまで飛べなくすることです。

全く飛べなくなるわけではなく、少しだけしか飛べないようになります。

ペットの鳥は野生の鳥と違って、飛べなくても餌を食べらるし、敵から逃げる必要もありません。

羽を切っても生きて行くのに全く問題はありませんが、

自由に飛べる羽根を切ってしまうのはちょっと可愛そうな気もしますよね。

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インコのクリッピング メリットとデメリットは?

インコを飼っている方の中には、クリッピングをしている方もいていない方もいると思います。

我が家のインコも色々悩みましたが、今はクリッピングをしていません。

クリッピングはどちらが良い、という訳ではありませんので、

メリットとデメリットを比べてみて、お家の飼育環境に合わせて考えてみるのが良いと思います。

インコのクリッピングのメリット

1 うっかり窓などをあけて、外に逃げてしまうリスクを最小限に抑える

遠くまで飛ぶことができないので、窓から飛び出して遠くに飛んで行ってしまうことを防止できます。

でも、クリッピングしても全く飛べないわけではないので、気をつけなければならないことにかわりはないですね。


2 行動範囲が狭くなるので、危険な場所に近づきにくい

または、見守りやすい

クリッピングをすると高くは飛べなくなり、飛んでも緩やかに落ちて行く感じになります。

なので、少し高い場所にあるキッチンのコンロに近づきにくくなったりします。

また、飼い主の目が届かないような遠くまで飛んで行ってしまうこともなくなるので、見守りやすくなります。


3 壁や家具にぶつかる事故の防止

パニックを起こしやすい子は、壁や家具にぶつかり怪我をすることがあります。

また、体が大きなインコは飛ぶのが早く、狭い部屋では放鳥中に事故が起こりやすくなります。

そういう場合はクリッピングをした方が良いかもしれません。


4 飼い主に依存する時間が増えて距離が縮まる

人馴れしていない大人のインコを飼う場合は、遠くに飛んでしまい触れ合いができないこともあります。

そんな時は、飼い主に慣れるまではクリッピングをして、仲良くなれるように頑張る

ということもできます。

飼い主を怖がって、遠くに逃げ、高い所にとまって降りてこない、なんてことになったら、仲良くなれないですからね(^◇^;)


5 部屋中を飛び回ってケージに戻らない、ということが少なくなる

ケージに戻って欲しい時に、部屋中を飛んで逃げられたら大変ですよね( ̄▽ ̄;)

あまり高く飛べない方がつかまえやすいのかもしれません。

が、インコって捕まえますか?

うちではインコを捕まえることはないので、あまり関係ないかもしれません。

ケージに戻って欲しい時には、お願いして入ってもらっていますので。

クリッピングのデメリット

1 飛べないストレス

鳥さんは本来飛ぶ生き物なので、飛べないことでストレスが溜まることもあるかもしれません。

ただ、これはインコの性格にもよると思います。

クリッピングしても全くストレスを感じない子もいるかもしれませんし。

逆に、クリッピングをしなくても、部屋やケージが狭くて、

飛べるのに自由に飛べないことでストレスを感じる子もいるかもしれません。

インコのストレスはやってみないと分からないので、難しいですね。

2 運動不足になりやすい

ただでさえペットのインコは肥満になりやすいのですが、クリッピングをするとあまり飛ばなくなるため、さらに運動不足になりやすくなります。

3 新しい羽が生えて伸びてくるとまたクリッピングする必要がある

クリッピングは1度やれば終わり、というわけではありません。

換羽期で新しい羽根が生えてきたり、伸びてきたりすると、また飛べるようになります。

なので、風切り羽が生えそろってきたら、また切る必要があります。

1度切ったら一生飛べないわけではないので、試しに切ってみる、という考えもありますが。

切ってしまうと、最低数か月、長いと半年以上、飛びにくい期間が続きますのでよく考えてから切ってくださいね。

3 飛べないのに飛ぼうとして怪我をすることも

クリッピングをしたのに本人(本鳥)が気付かずに普通に飛ぼうとして、落ちそうになったりもします。

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慣れれば大丈夫だと思いますが、クリッピング直後は一時的に左右のバランスが取りにくくなったりもします。

鳥だからと言って飛ぶのが得意な子ばかりではありません( ̄▽ ̄;)

中には不器用な子もいますので、怪我をしないように気をつけてあげたいですね。

4 見た目が変わる

風切り羽という、大きな羽の先端をカットするので、見た目も少し変わります。

可愛さにかわりはありませんが(*´▽`*)


5 飛びにくいため、床にいる時間が長く、踏まれるリスクが高くなる

うまく飛べなくなると、床で遊ぶことも多くなります。

床を歩いていて踏まれる危険があるので、放鳥中は常に気をつけてあげなければいけません。

うちの子はクリッピングしていないので、自由に飛べるのですが床でよく遊んでいます(;^_^A

クリッピングしなくても床で遊ぶのが好きな子もいますので、

必ずしもクリッピングのせいで踏まれる危険が増えるわけではなさそうですね(^◇^;)

我が家の場合は?

うちの子はセキセイインコでクリッピングはしていません。

14畳と8畳の部屋を解放していますが、

飛ぶ時は、1秒数える間に部屋の端から端まで移動します。

もし、これ以上飛ぶのが早い子や大きなインコだったら、部屋が狭すぎて危ないのかなと思っています。

クリッピングのメリットについては

1 逃げるリスク については

窓はほぼ開けません。

一応網戸がついていますが、大きなインコちゃんは網戸を破って外に出てしまうこともあるので、網戸も安全ではないですね。

子供の手が届くベランダの出入り口には、窓を開けてもインコが外に出られないようにネットを張ってあります。

家族が多くて窓の管理が出来ないおうちの場合は、もしもの時のためにクリッピングしておいた方が安心なのかな、と思います。

2 行動範囲が狭くなるので、危険な場所に近づきにくい、または見守りやすい については

放鳥中はコンロは使いません。

料理をするときはケージに入ってもらっています。

ゆっくりお願いすれば、意外と飼い主の都合でケージの中に入ってくれます。

飼い主のお仕事が終れば、また出してもらえるのが分かっているからかもしれません。

3 壁や家具にぶつかる危険を防止 については

うちの子はセキセイインコなので、ぎりぎり飛び回っても大丈夫な感じです。

パニックも起こしたことはないですし。

もし、我が家でオカメインコを飼うことになったら、クリッピングを考えます。

オカメインコは飛ぶのも速いし、パニックを起こしやすいので、

飛び回るには我が家は狭すぎて危険かもしれません。

4 飼い主に依存する時間が増えて距離が縮まる

については、我が家は雛の時から飼っているので、それなりに慣れています。

なので、いまさらクリッピングしてもしなくても、あまり変わりないかと思います。

そんなわけで、我が家のセキセイインコはクリッピングをしていません。

クリッピングはどちらが良いというわけではありません。

ペットとして飼われているインコは、

飛べるから幸せ、というわけではありませんし、

また、飛べないから不幸、ということもありません。

野生のインコは沢山の仲間と共に過ごすわけですが、ペットのインコの仲間は飼い主です。

仲間でありパートナーである飼い主が愛情を持って接し、最後まで一緒にいることがペットのインコの幸せだと思っています。

飛べないのは可愛そうだからと言ってクリッピングをしないのも愛情なら、

万が一の事故を心配してクリッピングするのも飼い主の愛情だと思います。

クリッピングはインコの安全を最優先して行ってください。

まとめ

クリッピングのメリット

1 外に逃げるリスクを最小限に抑える

2 行動範囲が狭くなるので、危険な場所に近づきにくい

または、見守りやすい

3 壁や家具にぶつかる事故の防止

(パニックて飛び回り家具や壁にぶつかるなどなど)

4 飼い主に依存する時間が増えて距離が縮まる

5 部屋中を飛び回ってケージに戻らない、などがない

クリッピングのデメリット

1 飛べないストレス

2 運動不足になりやすい

3 新しい羽が生えて伸びてくるとまたクリッピングする必要がある

4 見た目が変わる

5 飛びにくいため、床にいる時間が長く、踏まれるリスクが高くなる

クリッピングをするのもしないのも飼い主の愛情です。

飼育環境を考えて、どちらがインコのために一番良いのか、考えてあげてください。

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