草木染めでは焼きミョウバンがよくつかわれます。
ミョウバンは口に入っても安全なので使いやすく
スーパーやドラッグストアで手軽に入手できます。
そんなお手軽な焼きミョウバンですが
たまたま売り切れだった場合は代わりにどんなものが使えるのか?
そもそもミョウバンはどうして必要なのか?
書いてみようと思います。
草木染めにミョウバンを使う理由
草木染めでよく使われるのが焼きミョウバンです。
焼きミョウバンは媒染の工程で使われます。
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【草木染めの手順】
布の下処理
↓
染液を作る
↓
染液につける
↓
媒染液を作る
↓
↓
もう一度染液につける
↓
洗って乾燥
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焼きミョウバンは草木染めの工程の 【媒染】 で必要になります。
媒染剤は主に金属が使われます。
焼きミョウバンはパッケージを見れば分かると思いますが
硫酸アルミニウムカリウムや硫酸アルミニウムアンモニウムと書いてあると思います。
なのでミョウバンを使った媒染はアルミ媒染と言われます。
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【媒染とは】
媒染とは布に色をくっつけて鮮やかに発色させる作業です。
媒染剤は化学反応で色素と繊維をくっつける働きをしまます。
媒染剤には発色効果と色止め効果の2つ効果があります。
媒染剤の発色効果
金属は化学反応を起こすと色が変わりったり、鮮やかな色になったりします。
これは発色効果と言われます。
玉ねぎの皮の液につけた布は茶色ですが、ミョウバン媒染液につけると鮮やかな黄色になるのはこの効果です。
媒染の色止め効果とは
植物を煮た染液は布につけても、洗えば色が落ちてしまいます。
そんな色素と繊維の両方をがっちりとくっつけて、色落ちしにくくする効果を色止め効果といいます。
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そんな媒染剤に焼きミョウバンがよく使われる理由は
単純に手に入りやすく食用として使われるため口に入っても害がないからだと思います。
少し溶けにくいのが欠点ですが初心者にも使い易い薬品だと思います。
(生ミョウバンでも2倍の量を使えば同じように媒染できます。)
草木染めはミョウバンなしでもできる?代わりに使えるものは?
媒染剤はミョウバンの代わりに
鉄や銅などの他の金属を使うことができます。
金属以外ではクエン酸や酢酸、酢などの酸性のもの
塩などもミョウバンの代わりに使うことができます。
鉄や銅などの金属
鉄や銅の媒染剤は手作りすることができます。
錆びさせて水につけると出来ますが、数日〜数週間かかります。
手作りの媒染剤は市販品のように濃度が分からないので、
使う時の量を決める時に迷うのが少し困ったところです( ̄▽ ̄;)
銅や鉄の媒染液は購入することもできます。
使い方は焼きミョウバンと同じですが、使用料は説明書に従ってください。
私がいつも使っている銅と鉄の媒染剤は
染める布に対して5~10%使います。
例えば100gの布を染めるのに5~10mlの媒染液お湯に溶かします。
お湯の量は布全体がかぶるくらいの量を用意します。
その他のミョウバンの代わり
金属以外では塩や酸(酢・クエン酸・酢酸)がミョウバンの代わりになります。
塩
塩は塩化ナトリウムが主成分ですが、そのほかにもカリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。
塩の中のマグネシウムのおかげで媒染剤としての効果があるそうです。
マグネシウムも金属といえば金属なのかもしれませんが
色止め効果は他の金属より弱いと言われています。
何回か使ってみましたが発色効果はほとんど無いように感じます。
色止め効果はあるようなのでミョウバンの代わりに使えます。
使う量はどのくらいが正解なのか分かりませんが
私は30gの布を染めるのにお湯1Lに大さじ1(15gくらい)溶かして使っています。
他の金属媒染液は染める布に対して5~10%の量を使うので、
それに比べるとかなり多く使っています。
ただ、塩の中のマグネシウム量を考えると
「これでも少ないかな?」
なんて思っていますが、一応このくらい使えば色止め効果はあります。
酸
具体的には、酢、クエン酸、酢酸などです。
酢は料理に使う穀物酢、米酢、リンゴ酢などなんでも使えます。
作業中のにおいが少しきついのでクエン酸の方が使いやすいかもしれません。
クエン酸は食用の粉末とお掃除用の粉末がありますがどちらでもOKです。
酢酸もドラッグストアで購入できますが、最近は取り扱っていない店が多いようです。
水垢落としや苔退治に使いますが
酢が酢酸濃度5%前後なのに対して
売られている酢酸は80%~99%とかなり濃度の高いものです。
劇薬扱いではありませんが、原液を素手で触れば指紋が溶けたり火傷のようになったりします。
説明書には「引火しやすい」と書かれているものもあるので
わざわざ酢酸を購入しなくても食酢やクエン酸で十分だと思います。
家に酢酸がある場合はミョウバンの代わりに使えます。
酢酸を使う場合は5~10%くらいまで薄めて使います。
酸に発色効果はなさそうです。
ですが、pHによって色が変わる色素があるのでその場合
酸の媒染液につけると色が変わったりします。
色止め効果はありますが、金属に比べると色止め効果は低いと言われています。
クエン酸(酢・酢酸)は媒染剤としてだけでなく
染液を作るときに使うこともあります。
使う目的は色素の抽出と色の調節です。
酸性でよく溶け出る色素は水で煮るよりも酸につけた方が良く色が出ます。
そんな時は媒染剤としてではなく、色素抽出(染液を作る)ために酸を使います。
pHによって色が変わる色素の場合は、好みの色を出すため、染液を作るときに酸を加えることがあります。
酸の使い方
酢は調味料の食酢ならなんでもOKです。
濃度を考えると原液のまま使っても良さそうですが
私はあのツンとしたにおいが苦手で、2倍くらいに希釈して使っています。
希釈しても色止め効果はありそうです。
使う量は希釈して布全体はかぶるくらいの量を使います。
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酢の酢酸濃度
酢の酢酸濃度はパッケージの酸度というところを見ると分かります。
多分4%とか5%とか書かれていると思います。
酢の中には酢酸だけでなくクエン酸やグルコン酸など色々な有機酸が入っています。
色々な酸を全て合わせて酢酸に換算した数値が酸度です。
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クエン酸は食用と掃除用がありますがどちらでも使えます。
だいたい5%の液にして使っています。
1Lのお湯に大さじ50gくらい溶かして使います。
クエン酸は大さじ1杯で10g~15gくらいです。
メーカーによってばらつきがあるようです。
あまり神経質にならずだいたいで計ってもちゃんと染まるので大丈夫です。
酢酸も使い方は同じで5%くらいの濃度に希釈して使います。
アルカリ
アルカリ性のものも媒染剤として使えるようです。
草木灰、石灰、重曹、炭酸カリウムなどが使われます。
pHによって色が変化する材料で染める場合には、色を調節するのにたまに重曹を使います。
ですが、最終的に水洗いして中和されると思い通りの色にならないことが多く
使いにくいなあ~
というのが正直な感想です( ̄▽ ̄;)
私が使いこなせないだけですが。。。
色止め効果については試したことがないので、どのくらいあるのかは分かりません。
まとめ
【ミョウバンの役割は?】
媒染のために使う
媒染は色をきれいに発色させるためと色素をしっかりと線維に定着させるために行う
(発色効果と色止め効果)
【ミョウバンの代わりに使えるものは】
・銅・鉄などの金属
・塩
・酸
・アルカリ





