草木染めを野菜や果物でやってみよう!お家で簡単染め物体験

草木染めは植物の持っている天然の色で布や糸を染めるものです。

スーパーにある野菜でもきれいに染まります。

野菜染めの良いところは材料が手軽に手に入るところと

食べずに捨てる皮や種を使うので経済的に楽しめるところです。

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お家で簡単草木染めにおすすめの野菜・果物は?

失敗しにくい草木染めの材料をご紹介します。

色や量については綿の布を染めた時の例です。

絹やウールなど布の素材が違うと染まる色も違うので

綿以外の布を染める場合はあまり参考にならないかもしれません。

草木染めは使う植物が同じでも産地や季節や個体によって違う色になります。

なので、同じように染めても同じ色にならないことも多いのですが

綿を染めるとだいたいこんな感じの色になるんだろうなあ

くらいの感じで見ていただけると良いかと思います( ̄▽ ̄;)

玉ねぎの皮

たまねぎの皮


一番失敗なく濃く染まる材料です。

普通は染まりにくく下処理が必要な綿や麻の布でも、下処理なしできちんと染まります。

焼きミョウバンを使う場合は、むしろ下処理なしの方がきれいな黄色に染まったりします。

金属の媒染液(焼きミョウバンや銅や鉄)で色が変わるので見ていて面白いと思います。

使用料はちゃんと計ったことがありませんが、中サイズの玉ねぎ1個分の皮で

10gのハンカチ3枚くらいは余裕で染まりました。

あまり考えずにやっても良い色に染まる材料です。


玉ねぎ染め4種類の媒染の色見本


左からクエン酸で色止め、焼きミョウバンでアルミ媒染、銅媒染、鉄媒染です。


玉ねぎの皮で草木染(玉ねぎ染め)のやり方~自宅でも簡単 (ミョウバン・銅媒染・鉄媒染)


なすの皮

なす


あまり濃い色にはならずかなり優しい色になります。

焼きミョウバンを使うとグレーやきなりになりました。

なすの色素はpHによって色が変わるので、クエン酸(酢・酢酸)を入れると薄ピンクや薄紫色になります。

金属の媒染剤を使うとグレーや褐色になりがちなのでピンクにしたい時は媒染剤の代わりに色止め効果のあるクエン酸を使います。



こんな感じの優しい色になります。

左は煮出した染液につけたあと焼きミョウバンで媒染

真ん中は煮出した染液にクエン酸を入れてピンクにしてから染めて、焼きミョウバンで媒染

右は煮出した染液にクエン酸を入れて染めて媒染なし(クエン酸が媒染剤の代わり)


なすは皮ごと調理することが多いので、草木染めをするためにあえてシマシマに半分だけ皮をむきました。


半分皮を剥いたなす


この後茄子は煮ものに♪

半分剥いた茄子3個分(全部皮を剥いた場合はなす1.5個分)

の皮で10gのハンカチ3枚染まりました。

みかんの皮

みかん


みかんの皮も草木染めの材料になります。

黄色に染まりますが、玉ねぎの皮ほどはっきりした色にはならず優しい色合いにそまります。


みかんの皮染めミョウバン、銅、鉄媒染の色


左からアルミ媒染(焼きミョウバン)、銅媒染、鉄媒染です。

Sサイズのみかん6個分の皮(65g)で10gのハンカチ3枚染まりました。

みかんの皮が一度に集まらない場合は、カビないように乾燥させて保存しておいても大丈夫です。

みかんの皮で草木染めのやり方 ミョウバン・銅媒染・鉄媒染をやってみた

ぶどうの皮


ぶどうの皮もグレー系の色になります。

pHが変わると色が変わるのでクエン酸(酢・酢酸)で酸性にするとピンク色に染まります。

金属の媒染剤を使うとグレーや褐色になりがちなのでピンクにしたい時は媒染剤の代わりに色止め効果のあるクエン酸を使います。


ぶどう染め媒染3種類の色


写真はピオーネの皮で染めた時のものです。

小~中サイズのピオーネ1房で10gのハンカチ3枚染まりました。

左から媒染剤が 焼きミョウバン・銅・鉄です。


ぶどう染めクエン酸と重曹を使ったときの色


コレもピオーネの皮で別の日に染めたものです。

左が染液にクエン酸を入れて媒染なし(クエン酸が媒染剤の代わり)

真ん中が染液にクエン酸を入れて布を浸けた後 焼きミョウバンで媒染

右が染液に重曹を入れて布を浸けた後 焼きミョウバンで媒染

同じ焼きミョウバンで媒染しても、布を浸ける染液を酸性にするか(クエン酸)アルカリ性にするか(重曹)によって染まる色が変わります。



デラウェアの皮や冷凍ブルーベリーの実で染めても同じような感じになります。

皮が一度に集まらない場合は冷凍で保存しておいても使えます。


ぶどう染めのやり方 ミョウバン、銅、鉄、クエン酸でピンクや紫に


アボカドの皮と種

半分に切ったアボカド


ピンク~グレー、きなりに染まります。

アボカドは個体差が大きく、普通に煮出してもピンクになる時ときなりになるものがあります。

アボカドもpHによって色が変わります。


綿のハンカチのアボカド染め2色


写真はアボカドの皮と種で染めました。

中サイズのアボカド1個分の皮と種で10gのハンカチ2枚染めました。

右が染液にクエン酸を入れて染めた後 焼きミョウバンで媒染

クエン酸を入れすぎてかなり濃い色になりましたが、酸の量を調節すると淡いピンクにもなります。

左が煮出した染液に布を浸して焼きミョウバンで媒染


この時はピンクになりませんでした。

使うアボカドによってはピンクになる時もあります。

かき混ぜて空気を含ませてしばらく置いておくとピンクになる場合もあります。


アボカド染めのやり方 焼きミョウバンとクエン酸でベージュ~ピンク~ワイン色に


野菜染め・果物染めで用意するもの

・材料(玉ねぎの皮・茄子の皮・みかんの皮・ぶどうの皮・アボカドの皮と種など)

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・媒染剤(焼きミョウバン・銅・鉄・塩・クエン酸など)

・豆乳(牛乳) または 濃染剤 (使う布が綿・麻の場合のみ必要)

・ボウル

・鍋

・菜箸

・ゴム手袋

野菜染め・果物染めの手順

①布を洗う

布にのりなどがついていると染まりにくいので中性洗剤で洗います。

洗剤が残らないように十分に水洗いします。

②布の下処理

綿、麻は染まりにくいので下処理が必要です。

絹やウールはよく染まるので必要ありません。


玉ねぎ染めの場合はよく染まるので下処理しなくても染まります。


豆乳(牛乳)を使った下処理と濃染剤を使う方法と2つがあります。



【豆乳(牛乳)を使った下処理】

1 豆乳と水を同じ量混ぜて布を20分程浸す

2 布全体にムラなく染み込むように時々菜箸などで動かす

下処理は染める前日に済ませて乾燥しておいた方がよく染まります。

時間がない場合は直前に行って乾燥させなくてもOK



【濃染剤を使った処理】

いつも使っている濃染剤ディスポンの場合のやり方です。

染める直前に行います。

他の濃染剤を使う場合は、説明書にしたがった使用してください。

1 お湯を沸かす

2 お湯をボウルに移して5~10分待つ(80℃~90℃にする)

3 ディスポンをお湯1Lにつき3~4ml混ぜる(正確じゃなくてもだいたいでOK)

4 布を20分くらいつける(全体にしみ込むように菜箸で時々混ぜる)

5 布を出して水でよく洗う




③染液を作る

材料を細かくして鍋に水と材料を入れて20分程煮ます

(水の量は後で調節できるので適当に。材料がかぶるくらいでOK)

排水溝用のネットやダシパックなどに入れてから煮ると楽です。

そのまま煮る場合は、煮た後にざるやこし器で濾します。


【染液の色を変える場合は】

染液にクエン酸や重曹を加える場合はここで混ぜます。

使う材料によっては染液を酸性やアルカリ性にすると色が変わることがあります。

ぶどう・茄子の皮・アボカドはクエン酸や酢などの酸を加えて酸性にすると

鮮やかなピンクや明るい紫になったりします。

媒染の工程で色が変わることもあるので、染液の色でそのまま染まるわけではありませんが

染液の色が変わると染まる色も変わるので試してみても楽しいと思います。


④染液に布をつける

作った染液に20〜30分くらい布を浸けます。

ムラなく染まるように時々菜箸などで混ぜます。

⑤媒染液を作る

焼きミョウバン(アルミ)・銅・鉄・クエン酸(酢・酢酸)・塩

媒染剤はどれでもOKです。

使うものによって色が変わります。


どれが良いか、それぞれやってみなければ分かりませんが

クエン酸(酢・酢酸)を使うと酸性になるのでなすやぶどうやアボカドは色が変わります。

pHによって色が変わらない色素は染液そのままの色に染まります。


もだいたい染液と同じような色になります。


焼きミョウバン(アルミ媒染)は白とか灰色系に

銅媒染は茶色系、鉄媒染は濃い色や黒系

になる傾向がありますが、実際にやってなければどんな色になるか分かりません。


塩やクエン酸(酢・酢酸)金属の媒染剤(焼きミョウバン・銅・鉄など)と比べて色止め効果が弱いと言われています。


媒染とは

布を染液につけただけでは水洗いで色が流れてしまいます。

媒染剤は化学反応を起こして色素と線維をがっちりとつなぎます。

そのため、洗っても色落ちしにくくなります。【色止め効果】

また、金属の媒染剤は化学反応で色が鮮やかになったり色が変わったりします。【発色効果】



媒染をしないこともある?

染液にクエン酸や酢や重曹などを入れた場合媒染をしないこともあります。

酸やアルカリにも色止め効果があるため媒染剤の代わりに使うことができます。

染液に酸やアルカリを混ぜてつけることで媒染も兼ねてしまいます。

酸・アルカリ入りの染液につける → 媒染

酸・アルカリ入りの染液につける → 媒染なし

どちらでも布は染まるので、好みで良いと思いますが

ぶどうやなすは媒染なしの方がきれいな紫が出ると思います。

重曹などのアルカリを入れた場合は、最終的に洗う時に色が変わってしまうことが多いので、

正直あまり思い通りの色にならないことが多いです( ̄▽ ̄;)

(綿を染めた場合の話です。絹やウールはあまりやらないので分かりません)



■アルミ媒染液の作り方

熱湯に焼きミョウバンを溶かす

量は染める布に対して5〜10%くらいで、お湯の量は布がかぶるくらい

100gの布を染める場合は5〜10gの焼きミョウバンが必要です。

生のミョウバンを使う場合は倍くらいの量を使います。




■銅媒染・鉄媒染の作り方

銅や鉄は手作りする場合は媒染剤の濃度が分からないので適当に入れるしかありません。

市販の媒染剤の場合は使用量の目安が書いてあると思います。

私がいつも使っているものは布の5〜10%の量を使います。

100gの布を染めるのに5~10ml(小さじ1~2)必要です。

液体なので水でも溶けますが、温度が高い方が化学反応が起きやすいのでお湯を使っています。(水でも出来ます)






■金属以外を媒染剤の代わりにする場合

酢は原液のまま 又は半分くらいに水で薄めても効果がありました。

クエン酸は5%くらいのクエン酸水溶液にして使っています。

(お湯1Lにだいたい50gのクエン酸を溶かす)

染液の色調節をする場合の量は色を見ながら入れていくので決まった量はありません。

染液の色調節でクエン酸を入れることで媒染(色止め)も兼ねてしまうこともあります。

(染液にクエン酸を入れた後媒染はなし)


塩で色止めをする場合も決まった量はないようですが

私は30gの布を染めるのにお湯1Lに大さじ1(15gくらい)程度の塩を溶かして使っています。



⑥染液につけた布をよくしぼり媒染液につける

20~30分媒染液に布を浸します。

布全体にしみ込むように時々菜箸でかき混ぜます。

⑦布をよくしぼり染液につける

しっかりと色が定着するようにもう一度染液に5分くらいつけます。

玉ねぎ染めの場合はやらなくてもきれいに染まります。

⑧布を洗い陰干しで乾燥させる

まずは布を染液から出して軽く水洗いします。

色を見て薄いと感じるようならもう一度④染液→⑥媒染液→⑦染液を繰り返す

好みの色になったら、色が出なくなるまでしっかりと水洗いして陰干しで乾燥させる

草木染めは日の光で退色することがあるので洗濯した後も陰干しで乾かしてください。

まとめ

【簡単にできる野菜染め・果物染め】

・玉ねぎの皮

・なすの皮

・みかんの皮

・アボカドの皮と種

・ぶどうの皮

【野菜染め・果物染めの手順】

①布を洗う

②布の下処理(綿・麻の場合のみ)

③染液を作る(材料を20分くらい煮る)

④染液に布をつける

⑤媒染液を作る

⑥媒染

⑦再度染液につける

⑧よく洗って乾燥

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