マスクって古くなると色あせたり黄ばんできたりしますよね。 直接肌に接触するものなので仕方ないけれど、黄ばんだマスクは嫌なので玉ねぎ染め(草木染め)で染めてみました。 不織布マスクは古いものではなく新品を染めています。
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玉ねぎ染めはマスクに色をつけるためにやりました。 染めることで良い効果があるかどうかは分かりません。 不織布マスクは洗うたびにウイルスカットのフィルター機能が落ちるそうです。 機能面、衛生面重視の方は不織布マスクは染めたり洗ったりせずにそのまま使うのが一番です。 では、マスクの玉ねぎ染めの説明をしていきます。
マスクの玉ねぎ染めで用意するもの
・ユニクロマスク(エアリズムマスク) ・ガーゼマスク ・不織布マスク ・玉ねぎの皮 ・媒染剤(今回は焼きミョウバンと鉄媒染液を用意しました) ・鍋 ・菜箸 ・ボウルなどの容器 ・ゴム手袋
分量は エアリズムマスク2枚、ガーゼマスク1枚、不織布マスク4枚 (マスクは全部で40gでした) に対して玉ねぎ3個分の皮を使いました。 焼きミョウバンは粉末タイプのものを使いました。 エアリズムマスク1枚、ガーゼマスク1枚、不織布マスク2枚(合計26g)に対して 小さじ1.5杯(2~3gくらい) 鉄媒染剤は エアリズムマスク1枚、不織布マスク2枚(合計14g)に対して 小さじ1杯弱使いました。
今回使った分量を書いてみましたが、玉ねぎ染めは適当にやっても染まるので正確に計らなくても、少しくらい多くても少なくても大丈夫です。 焼きミョウバンだけは溶けにくいので多く入れすぎないように気を付けてください。 (溶け残りが多いとムラになります)
玉ねぎ染め(草木染め)の媒染剤とは
媒染剤は色素と線維をくっつける役割をします。 マスクを染液に浸けただけでは、洗うと色が落ちてしまいますが、媒染すると色が落ちにくくなります。(色止め効果) 媒染剤につけると色が鮮やかになったり色が変わったりします。(発色効果) 一番簡単に手に入るのは焼きミョウバンです。 その他銅媒染剤や鉄媒染剤なども販売されていて、少し手間はかかりますが手作りもできます。 酢やクエン酸、塩にも媒染作用がありますが、色止め効果はあまり高くないような気がします。(←個人的な感想です。)
草木染めで使う道具は
鍋やボウルは金属のものは避けた方が良いです。 金属は媒染剤として使われることが多く、鉄・銅・アルミの鍋は布を染める前に色素と反応してしまう可能性があります。 その場合、鍋が染まってしまったり、布が思ったように染まらないことがあります。 草木染めで使う道具はステンレスか樹脂製が安心して使えます。
マスクの玉ねぎ染めのやり方
普通は綿、麻を使って草木染めをする時は濃染める処理をします。 ガーゼマスクは綿なので本来であれば濃染処理をしますが、玉ねぎはよく染まるので今回は濃染処理はしません。 むしろ濃染処理すると濃く染まりすぎてしまったりするので きれいな黄色にしたい場合はあえて濃染処理せずに染めます。(焼きミョウバンの場合) ユニクロのエアリズムマスクの素材はポリエステル 不織布マスクの素材はポリプロピレン そもそもポリエステルもポリプロピレンも草木染めではほとんど染まらないと言われています。 草木染めでは使わない素材に対して濃染処理しても、効果があるかどうか疑問なので今回はやりませんでした。
①マスクを中性洗剤で洗う
マスクの表面に油やのりがついていると染まらないので中性洗剤で洗います。 不織布マスクは防水加工になっているので、よく洗わないと染液をはじいてしまったりまだらに染まったりします。 ゴシゴシこすると毛羽立ってしまうので、中性洗剤を溶いたお湯に10分ほどつけた後、表面をそっとなでるように擦って水洗いしました。
②染液を作る
鍋に水と玉ねぎの皮を入れて10分程煮ます。 茶色の液になったらOK
③マスクを染液につける
できた染液にマスクを全部投入! 本当は玉ねぎの皮を漉して取り除いてから浸けるんですが 玉ねぎの場合は布にくっついて取れなくなることはないのでそのまま入れちゃいました。 (気になる方は皮を取り除いてからマスクを入れてください。) 20分くらい浸けて置きます。 ムラにならないように時々菜箸で混ぜます。
④媒染液を作る
今回は焼きミョウバンと鉄媒染液を使いました。 【アルミ媒染液の作り方(焼きミョウバン)】 700ml~1Lくらいのお湯に焼きミョウバン大さじ1弱を溶かします。 溶けにくいので熱いお湯を使ってください。 お湯の量はマスクが全部浸るくらいに調節します。 使う焼きミョウバンの量は染める布の重さによって変えてください。 大体布の重さの5~10%くらいが目安です。
【鉄媒染液の作り方】 お湯700ml~1Lに市販の鉄媒染液を小さじ1弱混ぜました。 お湯は布が全部浸るくらいに調節してください。 鉄媒染剤の量は、市販のものを使う場合は説明書にしたがって下さい。 今回は布の20%くらいを目安に使用しました。 今回使った鉄媒染液は液体なので水で溶かしても大丈夫です。
⑤マスクを媒染液につける
媒染液にマスクを20分くらい浸けます。 (手順の都合で今回は鉄媒染の方が30分くらい浸けました。) ムラにならないように時々菜箸で混ぜます。
⑥再度染液につける
媒染液に浸けたマスクをもう一度染液に浸けます。 だいたい5~10分くらい浸けました。 アルミ媒染液(焼きミョウバン)と鉄媒染液は混ぜない方が良いので順番で浸けていきます。 先に焼きミョウバンに浸けたマスクを染液に浸けて、それが終ったら鉄媒染のマスクを浸けます。 (焼きミョウバンと鉄を比べると鉄の方が濃い色になることが多いので、薄い色の焼きミョウバンを先に浸けました)
⑦良く洗って乾燥
染液に浸けたら水でよく洗います。 色が出なくなるまで洗います。 不織布マスクは擦ると毛羽立つので、そっと洗ってください。
マスクの玉ねぎ染めの結果は…
アルミ媒染(焼きミョウバン)はこんな感じの色になりました。
ガーゼマスクは鮮やかな黄色
ユニクロのエアリズムマスクは山吹色
不織布マスクは淡いクリーム色になりました。
ガーゼマスクは予想通りの色になりましたね。
エアリズムマスクは、草木染めではほとんど染まらないと言われているポリエステルですが…
意外に濃い色になりびっくりです。
不織布マスクは派手過ぎず良い色になりました♪
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鉄媒染はこんな感じに染まりました。
ユニクロのエアリズムマスクは暗めのからし色というか、黄土色というか…
渋めの色になりました。
不織布マスクはベージュになりました。
綿製品を玉ねぎ染めした様子は以下の記事に書いてあります。
同じ玉ねぎでも色々な色が出るので面白いと思います。
良かったら色の参考にしてください。
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