熱中症の症状が子供に出たら、対処法とチェックのしかた

外で遊ぶのが大好きな子供たち。

夏休みなどは外に出てレ、ジャーもスポーツも楽しみたいですよね。

でも、暑い日は熱中症が心配です。

子供の熱中症、どうしたら早く発見できるのでしょうか?

熱中症のチェックのしかたと対処法をまとめてみました。

熱中症は色々な症状があり、時には分かりにくいこともあります。

でも、初期症状を発見したら、手遅れにならないよう、早めに適切な対処をしましょう。

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熱中症の症状、子供の場合の見分け方

子供の場合なかなか自分では判断できず、親が注意していなければなりません。

外で遊んだり、スポーツを楽しんでいる最中に、突然倒れて病院に運ばれる、

なんてことにならないために、熱中症の前兆や初期症状などを早めに発見しましょう。

 1 触ってみて熱い、微熱がある 

軽い脱水症状になっているかもしれません。

 2 手足が冷たい 

水分不足の場合、血液が足りなくなり大事な臓器に血液が集まります。

その場合、手足の血行は悪くなり冷たくなったりします。

 3 舌が渇いている、舌が黒っぽくなりぶつぶつしている 

脱水症状がすすむと唾液が減少し、舌の表面が乾いたり、

普段はきれいな赤い色の舌が黒っぽくなったりぶつぶつしてきたりします。

 4 手の甲の弾力がなくなる 

脱水症状では水分が減り、手の弾力性がなくなります。

つまんだり押したりして、元に戻るのに3秒以上かかる場合は脱水状態かもしれません。

 5 親指の爪を押してみて、赤みが戻るのに3秒以上かかる 

指先は血管が細いため水分不足の変化が分かりやすくあらわれます。

爪を押すと白くなりますが、元の色に戻るまでに3秒以上かかる場合は要注意です。

熱中症は症状によって対処法が違う?

熱中症は4種類に分けられ、それぞれ原因と症状が違います。

症状によって対処法も少しずつ変わってくるので、症状をみて対応しましょう。

熱失神

原因

体内の熱を逃がすため、体の表面の血流が増えます。

一時的に血液が足りなくなり血圧が低下することがあります。

脳に十分な血液が送られず、酸欠状態になります。

症状

めまい・顔面蒼白・立ちくらみ・一時的に意識を失う

対処法

涼しい場所で衣服をゆるめ、寝かせる。

自分で水分が摂れるようなら飲ませる。(カフェインの入っているものはダメ)

水分を摂れなければ病院を受診する。

意識がない場合は救急車を呼ぶ。

熱疲労

原因

体温が上昇すると、汗をかくことで熱を逃がそうとします。

大量に汗をかいた時、十分に水分を摂らないと脱水状態になります。

症状

倦怠感・めまい・頭痛・吐き気

対処法

涼しい場所で衣服をゆるめ、寝かせる。

自分で水分を摂れるようなら飲ませる。(カフェインの入っているものはダメ)

水分を摂れなければ病院を受診する。

熱痙攣

原因

汗をかくと電解質も汗と一緒に体の外に出てしまいます。

汗で最も失いやすい電解質は、血液中に多く含まれるナトリウム(塩分)です。

水分だけを補給して、塩分を補給しないと体の中の塩分が足りなくなります。

塩分は筋肉の収縮を調節する役目があるため、 足りなくなると手足がつるなど、筋肉の痙攣をおこしたりします。

症状

筋肉痛・筋肉がつる・筋肉の痙攣

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対処法

スポーツドリンクや経口補水液などで塩分を補給する。

しばらく様子を見て、症状が改善しなければ、病院を受診しましょう。

熱射病

原因

さらに体温が上がり、調節機能が追い付かなくなると脳に影響がでます。

脳の温度が上がると、体温調節機能が働かなくなります。

発汗も止まり、体温が40℃以上になり、命が危険になります。

症状

反応が鈍い・意識を失う・ろれつがまわらない・運動障害(まっすぐ歩けないなど)

対処法

命の危険があるのですぐに救急車を呼びましょう。

救急車を待つ間、涼しい場所に寝かせて身体を冷やしましょう。

(濡れタオルで体をふいたり、ッ首、脇の下、足の付け根などを氷で冷やすなど)

熱中症の症状チェック、どう対処する?

 CHECK1 熱中症の症状がありますか? 

めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の汗・頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・意識障害・痙攣・運動障害・高体温など

 ↓ 


 CHECK2 意識がありますか? 



いいえ→救急車を呼びましょう。
救急車を待つ間、涼しいところに寝かせて体を冷やしましょう。
濡れタオルで体をふいたり、氷嚢や保冷剤があれば首、脇の下、足の付け根にあてて
冷やしましょう。

はい→CHECK3へ

 ↓

 CHECK3 水分を自分で摂取できますか? 

いいえ→病院を受診しましょう。

はい→スポーツドリンクや経口補水液などを飲み、水分と電解質を補給しましょう。
CHECK4へ

 ↓

 CHECK4 症状は良くなりましたか? 

いいえ→病院を受診しましょう。

はい→そのまま安静にして十分に休息をとり、回復したら家に帰りましょう。
一時的に回復しても、また症状が出る場合があります。
当日は運動をひかえ、注意深く様子を見守りましょう

まとめ

夏になると怖い熱中症。

しっかりと予防して、熱中症にならないことが一番ですが、

万全の対策をしていても気候や体調によってはどうなるか分かりません。

もし熱中症になってしまったら、早めの対処で軽くすませたいですね。

発見が遅れると命を落とすこともあるので、子供の外遊びや部活中などは大人が注意深く見守る必要があります。

温暖化により年々夏の気候も厳しくなっています。

熱中症は「気合い」や「根性」でなんとかなるものではありません。

子供のスポーツや野外活動の指導者の方など、しっかりと注意していただきたいと思います。

また、寝不足や疲れがたまっている時などは熱中症にもかかりやすくなります。

規則正しい生活と充分な睡眠と充分な栄養、日々の生活をととのえることも熱中症対策になります。

熱中症対策をしっかりとして、夏の活動は無理しすぎないように気をつけましょう。


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