ノロウイルスや、ロタウイルスなどが流行っている冬、子供が突然嘔吐したら慌てますよね。
布団や床、カーペットや洋服など、汚れてしまったところを消毒しなければいけないし、気分の悪そうな子供もなんとかしなければいけないし。
我が家でもよくそういう状況になります。
今日は子供が突然嘔吐した時の片付けのしかたや、手早く片づけるコツなどをご紹介します。

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子供の嘔吐した時どうやって片づける?

突然子供が嘔吐した場合、色々と消毒したり片づけたりしなければいけませんが、これ以上被害が広がらないように、まずは子供をなんとかしましょう。
吐いてしまった本人が一番大変なので、まずは「大丈夫だよ。」と声をかけてあげましょう。
ビニールをかぶせたボール(洗面器)を渡して、少しその場から動かないようにしていてもらいます。

まずは子供を寝かせよう

この時点で必要なものは

使い捨てマスク
使い捨てゴム手袋(なければビニール袋でもOK)
使い捨てエプロン(なくてもOK)
ゴミ袋
ビニールシート(ビニール風呂敷や防水シーツなどでもOK)
すてても良いバスタオル
大きめのバケツ

きれいな布団、またはマットなどの上にビニールシート(ビニール風呂敷や防水シーツなど)を敷き、その上にバスタオルを敷きます。
その上に子供を寝かせます。
ビニールをかぶせたボール(洗面器)を枕元に置いて、次はなるべくその中に吐いてもらいましょう。

服や髪が汚れてしまった場合は、服を脱がせます。
汚れた服は消毒して使う場合はバケツの中に、捨ててしまう場合はゴミ袋の中にいれます。
(消毒方法は後ほど説明します。)
子供が元気そうな場合はお風呂場で身体をきれいに流してしまいます。
我が家の子供たちは割とぐったりしてしまうことが多いので、服を着替えさせ、髪の毛をウェットティッシュで軽くふき、うがいをさせて寝かせてしまいます。

子供を寝かせてから掃除と消毒を始めます。

吐いてしまった床やトイレの掃除をしよう

準備するものは

ペーパータオル
ハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤
ペットボトル

床を消毒する場合は、塩素系漂白剤の50倍希釈液を作ります。
カーペットや布団も消毒する場合は、250倍希釈液も作りましょう。
(カーペット、布団の消毒は後ほどご説明します。)

50倍希釈の作り方
塩素系漂白剤10cc+水500ml
 (10ccは小さじ2杯、またはペットボトルのキャップ2杯)

250倍希釈の作り方
塩素系漂白剤2cc+水500ml
 (2.5ccは小さじ1/2弱)

準備が出来たら消毒を始めます。
必ずマスクとゴム手袋(ビニー袋)を着用して行って下さい。

まず、吐しゃ物をふき取ります。
外側から内側に向かってふき取り、広げないように気を付けましょう。
吐しゃ物は乾燥するとウイルスが空気中に出てしまい、空気感染の原因になります。
なるべく早く片付けましょう。
ふき取ったペーパータオルはゴミ袋に入れます。
50倍希釈の塩素系漂白剤も少し注いでペーパータオルにしみこませます。
次に床にペーパータオルと広めに敷いて、そこに50倍希釈の塩素系漂白剤をしみこませます。
そのまま5分ほど置いて、ペーパータオルをゴミ袋に捨てましょう。
5分の間に、お子さんの様子も見てあげて下さい。

ここで終了する場合は、マスクと手袋をゴミ袋に入れて、しっかりと口を閉じてください。
手洗いうがいをして終了です。

汚れた洋服やカーペット、布団の掃除をする場合は、もう少し頑張りましょう。

子供が嘔吐した時、服は消毒できる?

吐しゃ物で服が汚れてしまった場合、消毒してまた使うことができます。
たくさんついている場合は、ペーパータオルで軽くふき取りましょう。
ふき取ったペーパータオルはゴミ袋に入れて、50倍希釈の塩素系漂白剤も一緒に入れ、ペーパータオルにしみこませます。

服の消毒のしかたは2種類あります。
塩素系漂白剤を使えるか使えないかで分けます。

色柄もの(塩素系漂白剤NGなもの)

色柄物には塩素系漂白剤が使えない為、熱湯での消毒になります。
ノロウイルスなどは85℃で1分の加熱で死活するので、バケツの中にやかんで沸かしたお湯を入れてしまいます。
大きなやかんがないお宅は無理かもしれません。
熱湯に浸した後は汚れを軽く手洗いし、普通に洗濯機で洗えます。
最初に洗うときだけは、他の洗濯物とは別に洗いましょう。

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色柄もの以外

漂白剤が使える服の場合は、約100倍希釈の塩素系漂白剤に5~10分つけます。
(塩素系漂白剤30cc+水3リットル)
その後普通に洗濯機で洗うことができます。
最初は他の洗濯物とは別に洗いましょう。
塩素系漂白剤は10分くらいのつけ置きだと、色付きの服でも意外と大丈夫だったりもしますが、保証はできません(^^;
ダメもとでやてみてもよいかもしれません。
ワイドハイターなどの酸素系漂白剤では効果がありませんので、必ず塩素系漂白剤を使いましょう。

子供が嘔吐した時、布団をきれいにするには?

子供が布団やカーペットに吐いてしまったとき、困りますよね。
そんなときの消毒法は、2種類あります。
塩素系漂白剤を使う方法と、アイロンを使う方法です。
どちらか片方でも良いですが、我が家では両方やっています。
塩素漂白剤で消毒すると布団(カーペット)が濡れてしまうので、その後にアイロンで消毒してついでに乾かす、という感じです。
我が家の子供たちはいつも夜中に吐くので、すぐに布団を乾かせないため、いつもこの方法でやっています。
個人的には、両方やった方が臭いが取れるような気がしています。

必ず使い捨てマスクと使い捨てゴム手袋を着用して行ってください。

まず、どちらも共通するのは、吐しゃ物をふき取ることです。
ペーパータオルで、外側から内側に向かって、なるべく広げないようにふき取りましょう。
空気感染を防ぐ為、手早くふき取ってください。
ふき取ったペーパータオルはゴミ袋に入れて、50倍希釈の塩素系漂白剤を少し注いでペーパーにしみこませます。

塩素系漂白剤を使う場合

塩素系漂白剤を使って、布団やカーペットを消毒する場合、約250倍希釈の塩素系漂白剤が必要です。

250倍希釈の塩素系漂白剤の作り方
塩素系漂白剤2.5cc+水500ml
 (2ccは小さじ1/2弱)

スプレーボトルがあると便利です。
ペットボトルにつけるタイプのスプレーキャップが100円ショップなどで売られているので、いざという時の為に用意しておくと良いでしょう。
汚れた布団やカーペットに250倍希釈の塩素系漂白剤をスプレーします。
スプレーがない場合は、いらない雑巾やタオルなどに250倍希釈の塩素系漂白剤をしみこませて、布団(カーペット)をふいてください。
よくふけたら、今度は水で濡らした雑巾(タオル)で塩素系漂白剤をふき取ります。
布団の場合は毎日肌に直接触れるものなので、しっかりと漂白剤をふき取るようにしてください。
その後、天日干しして乾かします。

乾かせない場合はアイロンを使います。

アイロンを使う場合

吐しゃ物をふき取った後、捨ててもよい雑巾やタオルで水拭きします。
よくふき取って下さい。
その後アイロンのスチームをかけます。
ノロウイルスなどは85℃で1分間消毒すると死活するので、アイロンのスチームは最適です。
まず嘔吐した部分にアイロンをあてて、スチームを出します。
1分以上ずつあてていきますが、こげてしまうと大変なので、アイロンを布団(カーペット)から1cmくらい浮かせてスチームをあてていきます。
1か所1分以上、嘔吐した場所よりも広めの範囲にあてます。
最後にスチームを止めて普通にアイロンをかけて、布団(カーペット)を乾かしたら終了です。

まとめ

ノロウイルスや、ロタウイルスの流行る冬場、子供が突然嘔吐することはよくありますが、大変ですよね。
焦って片づけようとすると、掃除をしている途中でまた吐かれたりして、なかなか片付きません。
まずは嘔吐対策をした布団に子供を寝かせてから、手順にそって片付けをしていきましょう。
以下の点に気を付けて、ウイルスの感染を予防しましょう。

吐しゃ物の処理をする時の注意点

作業はかならずマスクとゴム手袋と使い捨てエプロン(あれば)をつけて行いましょう。

吐しゃ物が乾燥するとウイルスが空気中に出てきてしまいます。
空気感染の原因になるので、なるべく早く片付けましょう。

ふき取るときは外側から内側に向かってふき、広げないように注意しましょう。

ブリーチなどの酸素系漂白剤やアルコールはノロウイルスなどには効果がないので、必ず塩素系漂白剤を使ってください。

ふき取ったペーパータオルやマスクや手袋、そのほか掃除に使用したものはすべてゴミ袋に入れて、50倍希釈の塩素系漂白剤も一緒に入れてペーパーにしみこませた後、口をしっかりと縛って捨てましょう。
ゴミ袋は二重にした方が安全です。

作業が終わったら手洗い、うがいをして、排水溝にも50倍希釈の塩素系漂白剤を流しておきましょう。

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