喪中はがきは、親族に不幸があった時に出す「喪中・年賀欠礼状」です。
喪中のため年賀状を控える旨をお知らせする挨拶状になります。
喪中はがきを受け取ったことはあっても、自分が出すとなると色々迷うこともあるでしょう。
喪中はがきを送る際に気を付けたいマナーをご紹介します。

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喪中はがきの書き方とマナー

喪中はがきにも基本的な書き方とマナーがあります。
文例については後ほど説明するとして、まずはマナーの説明です。

喪中の範囲は?誰に出す?いつ出せばいいの? はこちら

喪中はがきで使えるはがきの種類は?

喪中はがきを出す時は年賀はがきを使うことができません。
普通のはがきでも良いですが、喪中はがきや寒中見舞いには胡蝶蘭の葉書を使うことが多いようです。

https://www.post.japanpost.jp/service/standard/two/type/normal.html
また、私製はがきを使用して「弔事用62円切手」を貼ることもできます。
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/standard/index.html

「胡蝶蘭のはがき」と、「私製はがきに弔事用切手」どちらを使っても失礼にはなりません。
ただ、私製はがきのほうが厚みがありしっかりしていて、切手を貼るというひと手間をかけるので、より礼儀を重んじる場合は私製はがきが良いでしょう。
その場合は、必ず弔辞用の切手を貼ってください。

喪中はがきの決まりごとは?

喪中はがきは前文を省略し、主文から始めます。
前文とは、用件に入る前にの挨拶の言葉です。
具体的には、頭語、時候の挨拶、安否を気遣う挨拶などです。
拝啓などの頭語を省略するので、敬具などの結語も省略します。
その他、句読点を使わず、行頭の1文字下げもしません。
用件のみを丁寧にシンプルに書くようにしましょう。

喪中はがきの内容は?

前文を省略して、主文では
「喪中のため、年賀欠礼すること」を書き、誰が、いつ、何歳で亡くなったかを書きます。
その後、これまでの感謝と今後のおつき合いをお願いする、あるいは相手の無事を祈る言葉を添えて締めくくります。喪中はがきでは年賀欠礼の用件だけを述べ、他のことは書きません。
近況報告などをしたい場合は、改めて別の手紙を書きましょう。

喪中はがきの文例

1)年賀欠礼

まずは年賀欠礼することを書きます。

例1 喪中につき年頭のご挨拶は失礼させていただきます

例2 喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます

例3 喪中につき年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます

2)誰がいつ何歳で亡くなったか?

誰がいつ何歳で亡くなったかを書きます。
どのように亡くなったのか一言付け足すこともあります。

例1 祖父●●が●月●日に●歳で永眠いたしました

例2 祖母●●が●月●日に●歳で永眠いたしました
寂しいことですが天寿を全うした安らかな最期でした

例3 母●●が●月●日に●歳で永眠いたしました
病気療養の末 残念ながら帰らぬ人となってしまいました

例4 父●●が●月●日に●歳で永眠いたしました
故人の遺志ありまして 葬儀は身内で執り行いました

例5 叔父●●が●月●日に●歳で永眠いたしました
感謝の気持ちとともに天国へ見送りました

3)末文は感謝の言葉やや無事を祈る言葉で

日頃の感謝やこれからのお付き合いのお願い、相手の無事を祈る言葉でしめます

例1 生前に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに みなさまには良い良い年が訪れますよう お祈り申し上げます

例2 本年中のご芳情を厚くお礼申し上げますとともに ご報告をいたします
みなさまにはどうぞ良いお年をおむかえください

例3 本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
明年も変わらぬお付き合いのほど お願い申し上げます

最後に日付を

最後にはがきを書いた年月を書きます。

例1 平成●年十一月

例2 平成●年十二月

喪中はがきの詳しい文例色々ご紹介 はこちら

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喪中はがきの書き方、続柄はどう書く?

誰がいつ何歳で亡くなったか?
の「誰が」の部分ですが、誰が亡くなったのかわかるようにきちんと続柄と名前を書きましょう。
「誰が」の部分は差出人との続柄を書きます。
差出人が連名の場合は、基本的に筆頭差出人(最初に書いてある差出人)との続柄になります。
ただ、「誰が」の前に「妻の」や「妻●●の」や「息子の」などの説明を入れる場合は、筆頭差出人との続柄にならない場合もあります。

0親等

喪中はがきを出す本人から見た関係が配偶者の場合

続柄の表記は
妻・夫

1親等

喪中はがきを出す本人から見た関係が父・母の場合

続柄の表記は
父・母・●●の父・●●の母 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が配偶者の父母の場合

続柄の表記は
父・母・岳父・丈母・●●の父・●●の母 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が子供の場合

続柄の表記は
長男・長女・次男・次女・息子・娘 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が配偶者の子供の配偶者の場合

続柄の表記は
息子の嫁・娘の婿・息子の妻・娘の夫・娘・息子 など

2親等

喪中はがきを出す本人から見た関係が兄弟・姉妹の場合

続柄の表記は
兄・姉・弟・妹・長兄・次兄・次弟・末弟・長姉・次姉・次妹・末妹 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が兄弟姉妹配偶者の場合

続柄の表記は
兄・姉・弟・妹・兄の妻・姉の夫 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が配偶者の兄弟・姉妹の場合

続柄の表記は
兄・姉・弟・妹・●●の妻・●●の夫 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が孫の場合

続柄の表記は
孫・孫息子・孫娘 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が祖父母の場合

続柄の表記は
祖父・祖母・●●の祖父・●●の祖母 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が配偶者の祖父母の場合

続柄の表記は
祖父・祖母・妻の祖父・妻の祖母・夫の祖父・夫の祖母・●●の祖父・●●の祖母 など

3親等

喪中はがきを出す本人から見た関係が父母の兄弟・姉妹の場合

続柄の表記は
父母の兄姉の場合・・・伯父・伯母・父方の伯父・父方の伯母・母方の伯父・母方の伯母 など
父母の弟妹の場合・・・叔父・叔母・父方の叔父・父方の叔母・母方の叔父・母方の叔母 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が父母の兄弟・姉妹の配偶者の場合

続柄の表記は
父母の兄姉の配偶者の場合・・・伯父・伯母 など  ※父母よりも兄姉の配偶者が年下の場合も同様
父母の弟妹の配偶者の場合・・・叔父・叔母 など ※父母よりも弟妹の配偶者が年上の場合も同様

喪中はがきを出す本人から見た関係が兄弟姉妹の子供の場合

続柄の表記は
甥・姪 など

喪中はがきを出す本人から見た関係が祖父母の父母の場合

続柄の表記は
曾祖父・曾祖母 など

まとめ

喪中はがきには色々な決まりがあります。
いざという時に困らないために、覚えておくと良いですね。

喪中はがきで使えるはがきは、胡蝶蘭の普通はがきか私製はがきに弔辞用の切手を貼ったもの

喪中はがきは前文を省略する

喪中はがきは句読点、行頭の1文字下げは使わない

喪中はがきに近況報告は書かない

喪中はがきに書くことは
1)年賀欠礼のお知らせ
2)いつ、誰が、何歳で亡くなったのか
3)日ごろの感謝、今後のお付き合いのお願い、相手を気遣い言葉などでしめる
4)はがきを書いた年と月


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