青と赤のベタ

上部フィルターは複数のろ材を組み合わせて水をきれいにする仕組みです。

ろ材ごとにお手入れ方法や交換時期が異なり

メンテナンス方法を間違えると水質悪化の原因になることもあります。

上部フィルターで使われるろ材の交換時期や交換方法、掃除の頻度やメンテナンス方法について説明したいと思います。

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上部フィルター ろ材 交換時期

ろ過には3つの仕組みがあります。(物理ろ過・化学ろ過・生物ろ過)

そのため、水槽の水をきれいにするためには、少なくとも3種類以上のろ材が必要です。

ろ過の役割によって汚れやすさや必要なお手入れが違います。

ウールマット

2週間~1か月くらいで汚れたり目詰まりすると思います。

軽く洗って汚れを落とせばまた使えるようになります。

何回も洗っていると段々劣化して崩れたり破れたりするので、

そうなったら取り替え時です。

劣化してくるとろ過機能が落ちてくるので

お手頃価格のマットを購入し、汚れたらすぐに交換してしまっても良いかもしれません。

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主に、ストレーナー(水の吸い込み口)に取り付けて使います。

ゴミが多いと詰まってしまうので月1回くらい軽く洗う必要があります。

1年くらいは使用できると思います。

破れたり崩れたりしたら取り替えてください。

吸着ろ材(活性炭・竹炭・ゼオライト)

化学ろ過に使われるろ材は吸着ろ材と言われて、黄ばみや有害物質を吸着して取り除きます。

活性炭、竹炭、ゼオライトなどが使われます。

吸着能力には限りがあるので、定期的に交換が必要です。

洗っても吸着能力は復活しないので、洗浄ではなく新品に交換してください。

普通の水槽なら1か月くらいで交換ですが

濁りや黄ばみがひどい水槽の場合は2週間くらいで交換した方が良いでしょう。


ゼオライトはアンモニアを吸着するろ材ですが、

吸着能力が限界になると逆にアンモニアを放出することがあるようです。

アンモニアが放出されても生物ろ過のバクテリアが働いていれば分解されるので問題ありませんが

有害物質はないにこしたことはないですよね。

ゼオライトに限っては

「もうちょっと使えるかな?」

なんて考えずに2週間~1か月に1回交換した方が良いと思います。


キョーリン ゼオパック


ゼオライトのろ材ですが

極端な環境変化がない限りはアンモニアを放出しない

と言う説明があるので安心して使えそうです。

リングろ材・ボール状ろ材

リングろ材やボール状ろ材は、生物ろ過のバクテリアが繁殖する多孔質のろ材です。

バクテリアに必要なエサや酸素が全体にいきわたるように、常に流れのある状態にしておかなければなりません。

ろ材が詰まらないようにたまに洗ったり交換する必要がありますが、

生物ろ過のろ材のお手入れの仕方には、主に2つの意見があります。


・出来るだけ洗わない説


・4か月~6か月で交換説


出来るだけ洗わない説はアクアリウムを楽しんでいる方の中では多い意見だと思います。

ろ材を洗うとどうしてもバクテリアが流れてしまいます。

当然ろ材を新しいものに交換すれば一時的にバクテリアが激減します。

それを避けるために、出来るだけ洗わない方が良い、という考え方です。

できるだけ洗わない、と言っても詰まって流れがなくなればバクエリアが死んでしまうので、

1~2か月に1回くらい、汚れていないか、つまっていないか、破損がないか、チェックします。

他のろ材を洗う(交換する)時についでに見るだけなので、そんなに手間はかかりません。

この考えでは、生物ろ過のろ材は破損しない限り使い続けます。

長期間使ってろ材が割れたり欠けたりした場合は、誤飲や詰まりの原因になるので交換します。

(一気に交換するとバクテリアがいなくなってしまうので、破損しているものから少しずつ交換していきます)


2つ目の4~6か月で交換説は主にメーカーが推奨している方法です。

長く使い続けると多孔質構造の内部が目詰まりを起こして

バクテリアが棲みづらくなってきます。

バクテリアが繁殖して元気に働いてくれないとろ過能力が落ちてしまいます。

洗浄するだけでは内部の汚れは取れないので、4~6か月ごとにろ材の交換が必要です。

この考え方でいくとバクテリアが繁殖しているろ材を頻繁に交換しなければいけなくなりますが、

もしろ材を交換する場合はバクテリアがいなくならないように

ろ材の1/3くらいずつ交換してください。


我が家ではどちらかというとなるべく洗わない方式でろ材のメンテナンスをしています。

年1回水槽の水でろ材を軽く濯ぐくらいで

それ以外はなるべく洗わないようにして数年間使い続けています。

(もちろん、詰まってしまったら洗います)


どちらかが正解でどちらかが間違い

という訳ではないと思いますが

もしも水換えしてもろ材を洗っても水槽の状態が良くならない時は

ろ材の多孔質部分が詰まってしまいバクテリアが繁殖しにくくなっている

という可能性もあるかもしれませんね。

2つの考えを頭の隅にでも置いておけば

状態が悪い時の原因究明や対応策の選択肢が広がるかもしれません。

上部フィルターの   ろ材 交換 方法 洗い方

ろ材の洗い方

ろ材を洗う時は水道水はダメ


水道水に含まれるカルキでバクテリアが死んでしまうので水道水は使えません。

水槽の水をバケツなどに汲んで洗ってください。

どうしても水槽の水が汚い場合は、

カルキを抜いた水道水を使ってください。


洗う時はあまりきれいにしすぎるとバクテリアが流れてしまいます。

目に見えるゴミやつまりの原因を取り除くのが目的なので、

軽く濯いで汚れが取れればOKです。

完璧にきれいにしようとするとバクテリアが減少して逆効果になるので気を付けてください。


生物ろ過のろ材を洗う時はほどほどに。


ろ材の交換方法

マットやスポンジは汚れたら交換してしまって大丈夫です。

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吸着ろ材も洗ってもろ過機能は再生しないので定期的に交換してください。(2週間~1か月)


生物ろ過用のリングろ材やボール状ろ材を交換する時は注意が必要です。

生物ろ過のろ材の中には大量のバクテリアが住んでいます。

一気に交換いてしまうとバクテリアがいなくなりろ過機能が働かなくなってしまいます。

リングろ材やボール状ろ材を交換する場合は


一気に交換せずに1/3くらいずつ交換してください。


濾過槽のスペースに余裕があれば、交換する1週間くらい前に新しいろ材を入れておいて

新しいろ材にバクテリアが繁殖したころに古いろ材を取り除くようにしてもよいかもしれません。


ろ材を2つに分けてネットに入れて濾過槽に入れておいて

数か月おきに1つずつ交互に交換する

という方法もあります。

ネットに入っているろ材も販売されています。


ろ材選びやろ材交換も色々と工夫して楽しんでみてください。


ろ材の交換(洗浄)と水換えは同時にやらない方が良い


と言われています。

ろ材の交換(洗浄)も水換えもどちらもバクテリアが減ってしまいます。

そのため、ろ材交換(洗浄)と水換えを同時にやらない方が良いわけですが、

ろ材を洗う場合、水槽水で洗うので、ある程度の水換えはすることになりますね( ̄▽ ̄;)

ろ材を洗う時は、最低限必要な水を水槽から取るだけで、必要以上に水換えしないようにすれば良いと思います。

上部フィルター 交換

上部フィルターは水槽の水を水槽の上までくみ上げて

濾過槽を通して水槽に戻す仕組みです。

上部フィルター本体はろ材を入れる入れ物なので、割れない限りは使い続けられます。

落としたりしない限りは割れることもないと思います。


でも、水をくみ上げるポンプやモーターは消耗品です。

定期的に掃除をしていても、1~2年使い続けると、吸い上げる力が弱くなってきます。

くみ上げる力が弱いと水流も弱くなりろ過能力も低下するので、

水流を見て弱すぎるようなら取り替え時かもしれません。

(水流が弱い時はろ材やパイプが詰まっている可能性もあります)

ポンプが突然動かなくなると、水槽内の生物の命にかかわるので、常に予備は用意しておいた方が良いと思います。

上部フィルター 掃除 頻度

上部フィルター 掃除

ろ材の洗浄や交換の話をしてきましたが、上部フィルター本体やポンプも掃除が必要です。

使っているうちにゴミやぬめりが付いてきます。

放っておくとストレーナー(水の取り込み口)やパイプが詰まってしまうので

水換えやろ材交換のタイミングで掃除してください。

水槽の状態にもよりますが、1か月に1回くらい掃除すれば良い状態を保てると思います。


掃除方法は

1 ろ過装置を停止して電源コードを抜く

2 本体、ポンプを分解して、ブラシやスポンジで軽くこするようにい洗う


本体は1か月で詰まるほどは汚れないので、毎月擦らなくても詰まりチェックをするだけでも良いかと思います。

ストレーナー、吐出口、パイプはすぐにゴミがたまるので、月1回くらい掃除しておいた方が安心です。

上部フィルター ポンプの掃除とメンテナンス

上部フィルターのポンプ部分はゴミがたまりやすいので、

月1回くらい分解して掃除をする必要があります。

インペラー(ポンプ内部のクルクル回る羽根)部分には

結構ゴミが溜まっていると思います( ̄▽ ̄;)


分解のしかたはポンプの種類によって違うので

分からない場合はメーカーの取り扱い説明書を見るのが良いかと思います。


ジェックス デュアルクリーン600SP グランデ600R の附属ポンプのメンテナンス方法

レイシー 上部フィルター RF-90V、RF-120Vのポンプ(たて型ポンプP-315V、P-425V)説明書

コトブキ トリプルボックス 450 600 取り扱い説明書

まとめ

【上部フィルター ろ材 交換時期】


・ウールマット

2週間~1か月くらいで洗うか交換

洗う場合は水槽の水で洗う

劣化して崩れたり破れたら取り替え時期


・スポンジ

詰まったら洗う(月1回くらい)

洗う時は水槽の水で洗う

破れたり崩れたら取り替え時期


・吸着ろ材(活性炭・竹炭・ゼオライト)

吸着能力には限りがあるので、2週間~1か月に1回交換が必要


・リングろ材・ボール状ろ材

出来るだけ洗わない or 4~6か月に1回交換

洗う場合は水槽の水で洗う

交換は一気に交換せずに少しずつ交換する



【上部フィルターのろ材交換の方法とろ材の洗い方】


・ろ材の洗い方

ろ材を洗う時は水道水はダメ

水槽の水かカルキを抜いた水道水を使う

バクテリアが流れてしまうので、あまりきれいにしすぎないように注意


・ろ材の交換方法

マットやスポンジは汚れたら交換

吸着ろ材も洗ってもろ過機能は再生しないので2週間~1か月で交換

生物ろ過用のリングろ材やボール状ろ材は一気に交換せずに1/3くらいずつ交換する


ろ材の交換(洗浄)と水換えは同時にやらない方が良い



【上部フィルター 交換】


上部フィルター本体はあまり壊れないが

ポンプやモーターは消耗品

予備のポンプを用意しておいた方が安心



【上部フィルターの掃除の頻度】


・上部フィルター 掃除

月1回くらいブラシやスポンジでこする

特にストレーナー(水の取り込み口)、吐出口、パイプを念入りに


掃除方法は

1 ろ過装置を停止して電源コードを抜く

2 本体、ポンプを分解して、ブラシやスポンジで軽くこするようにい洗う


・上部フィルターのポンプの掃除とメンテナンス

月1回くらい分解して掃除が必要



上部フィルターとろ材について

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