「ウーパールーパーって小さい水槽じゃ飼えないの?」 とよく聞かれます。 ウーパールーパーを飼うには、どのくらいのサイズの水槽が必要か? 小さな水槽で飼いたい場合はどうすれば良いのか? など解説していきたいと思います。
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ウーパールーパーは小さな水槽では飼えない?
結論から言ってしまうと ウーパールーパーは環境を整えれば小さめの水槽でも飼えます。 でも、大きな水槽を使った方が楽に安全に飼うことができます。 (飼い主が楽でウーパールーパーが安全、という意味です。) 小さな水槽で飼うためにはどうしたら良いか? を考えるためにまずは ウーパールーパーの水槽は大きい方が良い理由 を説明していきます。 それが分かれば自然に小さい水槽で飼う方法も分かるはずです。
ウーパールーパーは大きな水槽で飼う方が良い理由
ウーパールーパーの水槽が大きい方が良い理由は主に3つあります。 ・ウーパールーパーのサイズとストレス ・水の汚れ ・水温の変化 です。 ひとつずつ説明していきます。
ウーパールーパーのストレスと水槽のサイズ
ウーパールーパーはそれほど水の中を泳ぎ回りません。(泳ぐこともあります) 水底でジッとしていたり、土管の中にジッと隠れていたり 狭いところで隠れているのが好きなようです。 なので、ウーパールーパーのストレスだけを考えるとそれほど大きな水槽は必要ありません。 ただ、ウーパールーパー自体が成長すると30cmくらいになるので 少なくとも30cm以上は必要になります。 30cmのウーパールーパーに30cmの水槽ではあまりに身動きできないので、最低45cmくらいの水槽は用意してください。
ショップで売られているウーパールーパーは5cm以下の小さな子もいますよね( ´艸`) 小さなウーパールーパーは水槽も小さくて大丈夫です。 しかし、ウーパールーパーの成長はすごく早いんです。 私も初めて飼育した時はビックリしました。 5cmのウーパールーパーは半年ほどで10cmを超えますΣ( ̄□ ̄|||) 1年後には20cmを超えます! 小さな水槽を用意した場合はすぐに買い替えなければならなくなります。
ウーパールーパーのサイズと最低限必要な水槽は だいたいウーパールーパーの体長+10cmくらいの水槽を準備すれば大丈夫だと思います。 体長5cmくらいのウーパールーパーなら15cm水槽 体長20cmくらいのウーパールーパーなら30cm水槽 体長30cmくらいのウーパールーパーなら・・・45cm水槽 40cm水槽ってあまり見たことがないので( ̄▽ ̄;)
水槽の30cmとか45cmとかは水槽の横幅のサイズです。 メーカーによって高さとか奥行きが色々なので 当然奥行きが狭かったり、高さが低かったりすると入る水の量は変わります。 なので、30cmとか45cmはあくまで目安です。
水槽の高さですが、ウーパールーパーも泳ぐことはあるので高さは合った方が良いです。 水面まで泳いでたま~に跳ねることもあるので、飛び出し防止のためにフタをつけるか水面を少し下げる必要があります。 水面を下げる場合は水量が減ってしまうので、やはり水槽の高さは高い方が良いですね。
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ウーパールーパーの水槽サイズと水の汚れについて
ウーパールーパーは水を汚します 同じ1匹なら熱帯魚よりもウーパールーパーの方が水を汚します。 排泄物が多いので数日放っておくだけで、水の中はアンモニアがたまっていきます。 アンモニアは毒なので、水中の毒が濃くなってウパが病気になったり死んでしまいます。 そのために水換えが必要です。
水の汚れ具合は、大きな水槽よりも小さな水槽の方がすぐに汚れてしまいます。 例えば小さなコップの水にスプーン1杯の砂糖を入れた場合と丼の中の水に同じだけの砂糖を入れた場合はどちらが甘くなるでしょうか? もちろんコップのですよね。 砂糖の場合は甘くなるだけですが、水槽の中に溜まるのははフンとか尿とか毒素なので大変です!
水換えの目安ですが、25cm前後の成長したウーパールーパーの場合 30cm水槽(水量12Lくらい) 水換えは毎日~2日に1回程度 45cm水槽(水量33Lくらい) 水換えは週1~2回程度 60cm水槽(水量55Lくらい) 水換えは週1回~10日に1回程度 コレは我が家で飼育した時の大体の目安なので、色々な意見があると思います。 ろ過装置の機能やエアレーション、水温などによっても変わります。 現在我が家では30cmのウーパールーパーを60cm水槽で飼育していますが、 普段は週1回の水換え、 夏場に水温が上がると汚れやすくなり水カビが発生しやすいので週2回水換えをしています。 (ろ過装置もつけています)
水槽の水を綺麗にするためにろ過装置を使うことがあると思います。 ろ過装置は水を綺麗にしてくれるのであった方が良いです。 あった方が水換えの頻度を少し減らせます。 ですが、排泄物が最終的になる毒素はほとんどのろ過装置で取り除けません。 ろ過装置は物理ろ過と化学ろ過と生物ろ過がしっかり働いていれば アンモニア→亜硝酸→硝酸 という感じでアンモニアが分解されます。 アンモニアは毒性が強く、亜硝酸は毒性が中くらい、硝酸は毒性が低い物質です。 硝酸は毒性が低いですが、濃度が高くなるとやはりウーパールーパーには毒になります。 ろ過装置は硝酸までは分解してくれますが、硝酸は分解できずにどんどんたまっていくので 水中の硝酸を減らすために水換えが必要です。ろ過装置をつけても水換えは必ず必要です。
ろ過装置をつけた場合は毒性の強いアンモニアを分解してくれるので、少しだけ水換え頻度を減らすことができます。
アンモニアとか硝酸とかは目には見えないので 一見綺麗に見える水だとしても、定期的に水換えがは必要です。 水換えの頻度を考えると、水槽は大きめを用意した方が楽だと思います。 個人的には60cm水槽くらいに十分な能力のあるろ過装置をつけると余裕が楽かなと思います。
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ウーパールーパーの水槽サイズと水温差について
水温差の話をする前に少しだけウーパールーパーの適温の話をしておきます。ウーパールーパーの適温は15~20℃くらい、±5℃くらいは大丈夫です。
温度差が激しくなければ10℃以下でもわりと平気です。 でも、高温水は苦手なので夏は25℃以下に調節する必要があります。 その上で水温差の話をしていきます。 水槽用のヒーターやクーラーを付けていない場合、ヒーターやクーラーの性能が十分でない場合の話になります。 エアコンをつけたり消したりしている部屋に水槽を置いておくと1日の間で水温が上がったり下がったりします。 水温差が激しいのはウーパールーパーにはあまり良くありません。 短時間で暑くなったり寒くなったりする環境は人間でも体調管理が難しいですよね。 人間は気温に合わせて上着を着たり脱いだり出来ますが、ウーパールーパーそんなことは出来ないので大変です。 水槽を置いてある部屋の気温差が激しい時 水槽が大きくて水がたっぷり入っている方が、水温が安定して変化しにくいのです。 炎天下の日なたに水を入れたコップを置くとすぐにお湯になります。 でも、池とかプールはお湯にはなりませんよね。 まあ、プールは水を入れ替えたり流したりしているのでちょっと違うかもしれませんが 例えなので細かいことは気にしないで下さい (^▽^;) そんな訳で小さな水槽は気温の変化に影響されやすく、水温が変化しやすいので 気温差の大きな所に水槽を置く場合は、大きな水槽の方がウーパールーパーも健康に快適に過ごせると思います。 これはクーラー、ヒータ、エアコンなどを使わない場合のことで 一番良いのは水槽用のヒーターやクーラー、または室内エアコンを入れることです(*^▽^*)
ウーパールーパーを小さい水槽で飼育する方法
ウーパールーパーを小さい水槽で飼うためには ウーパールーパーのサイズに合わせたスペースを確保することと水質管理と水温管理が必要です。 ウーパールーパーのサイズを考えると だいたいウーパールーパーの体長+10cmくらいの水槽が必要です。 ウーパールーパーは30cm前後まで成長するので、成長したら最低でも45cmの水槽が必要になります。 水の汚れについて考えると 水換えの手間を考えると60cmくらいの水槽が楽に飼育できますがこまめに水換えできればもっと小さな水槽でも大丈夫です。
30cm水槽(水量12Lくらい) 水換えは毎日~2日に1回程度こまめに水換えをする! 水温管理をしっかりする!
45cm水槽(水量33Lくらい) 水換えは週1~2回程度
60cm水槽(水量55Lくらい) 水換えは週1回~10日に1回程度
※我が家で飼育した時の目安です。飼育条件によって変わります。
水温差について考えると
ウーパールーパーの適温の範囲内に水温を保つのが前提ですが
(できれば15℃~20℃、最低限10℃~25℃)
1日のうちで室温の差が激しい場所に水槽を置く場合は
大きめの水槽で飼育した方が水温差によるダメージが少なく、ウーパールーパーが元気に過ごせます。
水槽用のヒーターやクーラー、室内用エアコンなどを使えば
適温の問題も水温差の問題も両方解決するので、出来れば設備を整えて水温管理をして頂きたいを思います。
というわけで
この2つの条件をクリアできれば少しくらい小さな水槽でもウーパールーパーは飼育できます。
多頭飼育するなら大きな水槽で
ウーパールーパーは視力が弱いため、うっかり仲間をパクっとしてしまう事故が多く、多頭飼育には向きません。 初めてウーパールーパーを飼う場合は、単独飼育が安全で良いと思います。 もしも、多頭飼育する場合は事故が起こらないように注意が必要です。 餌は十分に! 多すぎるとお腹を壊しますが少ないと喧嘩になったりうっかり事故が起こりやすくなります。 餌の量や体調を見極めるのが大変なので、初めての飼育の場合は単独飼育にしてください。 同じサイズのウーパールーパーを同居させる! サイズの違うウーパールーパーを同じ水槽で飼育すると、小さな子が餌と間違えられたりします。 尻尾や手足を噛まれる事故が起こりやすくなります。 水槽は大きなサイズを! 狭い所に同居していると事故や喧嘩が起こりやすいので、多頭飼いをする時はなるべく大きな水槽で飼育しましょう。 60cm水槽なら2匹まで… 餌のあげ方に気を付けて頑張れば3匹飼えるかもしれませんが… できれば60cm水槽で2匹までにして欲しいと思います。
まとめ
ウーパールーパーの飼育に最低限必要な水槽のサイズは ウーパールーパーの体長+10cm程度 (水槽の横幅のサイズです)ただし、【ウーパールーパーの体長+10cm】のサイズはギリギリ飼育できるサイズなので、管理が少し大変になります。
頻繁な水換えと水温管理が必須になります。 ※大きな水槽で飼育する場合でも水質管理と水温管理は必要です。 ※大きな水槽の方が汚れにくく水質・水温が安定するので管理しやすくなります。 多頭飼育する場合は大きな水槽で飼育してください。
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