
ハムスターの寿命は2~3年と言われています。 もっと長生きすることもありますが、人間と一緒で年とともに身体のあちこちが衰えてきます。 硬いえさを食べれなくなることもあるので、そんな時は柔らかい餌を与えることになります。 我が家で老ハムスターや病気のハムに与えている餌について書いてみます。
ハムスターが硬い餌を食べなくなったら?
硬い餌が食べられないと言っても、色々な状況があります。 ・大きな餌はムリだけど小さければ自分でかじって食べる ・柔らかければ自分でかじって食べられる ・固形物は全く受け付けない ・食べ物だけでなく水も自力で飲めない ハムスターの状態に合わせて食べやすい餌を用意してあげてください。
大きな餌は無理だけど小さな餌なら食べる場合
小さなものなら食べる場合は普段の餌を小さくするだけなので簡単です。 野菜類は小さめに切ってあげます。 ペレットは小さく割ったり、すり鉢で砕いてあげます。 粉状でも食べますが、飛び散ってしまって食べにくいのであまり細かくしすぎない方が良いかもしれません。 ハムスターの様子を見ながら食べやすそうなサイズにしてあげてください。
柔らかければ自分でかじって食べる場合
餌を食べられる固さに調整してあげます。 少し柔らかくすれば食べる場合は ・ひまわりの種は剥いてあげる ・さつまいもなどの固い野菜は茹でて柔らかくする ・卵の白身や豆腐、ゼリーやペーストなど柔らかい餌をあげる ・柔らかめのペレットをあげる
ソフトタイプと書いてありますがそれほど柔らかくはありません。 空洞が多くめで割れやすい感じのペレットです。 ペレット類をかじれないようなら水でふやかしたり練り餌にして与えます。 (作り方は後ほど説明)
固形物を食べない・水も飲めない場合は
固形物を受け付けない時は 水分多めの練り餌を口元まで運んであげます。 ハムスターが自分で食べない場合は口の中に入れてあげます。 歯の裏側にくっつける感じで入れると食べてくれます。 それでもダメなら柔らかめのペーストやピュレをなめさせたり、口の中に入れたりしてください。 水分しか摂れないようならペーストやピュレに水を多めに混ぜて、スポイトで口のなかに入れてあげます。 自力で水も飲めない場合もスプーンの先につけてなめさせたり、スポイトで口の中にたらして飲ませてあげます(T_T) その場合、餌も食べれないと思うので、水ではなくお湯にはちみつを少しだけ溶いてあげると栄養補給も一緒にできます。 原液のはちみつは小動物には濃すぎるので、ほんの少しだけお湯に溶かしてあげてください。 水も飲めない状態では、悲しいですが余命わずかだと思います(´;ω;`) 病院で余命宣告をされてしまった場合は、最後は好きなものを飲ませてあげても良いと思います。 蜂蜜も甘いので飲みやすいと思いますが はむはむぴゅーれやごちそうピューレ、ヨーグルトなどのおやつ的なものなど はむちゃんの好きなものを白湯に混ぜて飲ませてあげてもよいですね。
老ハムスターでも食べやすい柔らかい餌
豆腐
もともと柔らかいので食べやすい大きさにちぎってあげます。
ヨーグルト
スプーンの先につけてあげるとなめて食べます。 他の餌で栄養がしっかりと摂れている場合はプレーンヨーグルトをあげてください。 体重が減ったり、食欲や体力が落ちている場合は、蜂蜜を少量まぜてカロリーを足してあげても良いです。
卵の白身
食べやすい大きさにちぎってあげます。 栄養があるので老ハムスターの他にも、妊娠中や授乳中のママはむにも最適です。 生卵はベタベタになるだけでうまく食べれないので、卵をあげる時はゆで卵にしてください。 黄身も毒ではないのではむちゃんが食べても大丈夫ですが、水分を含むとベタベタになって頬袋に詰まってしまうことがあるので、 ゆで卵を与える時は白身だけにしておいた方が安心です。
茹で野菜
ブロッコリー、人参、南瓜、サツマイモなどを柔らかく茹でて食べやすい大きさに切ってあげます。
そのままで食べにくいようなら少しつぶしてみたり、
つぶしてまるめてお団子にしたり、
練り餌にまぜたりと、色々な与え方があります。
刻みキャベツ
食べやすいように刻んであげます。 線維が多いので食べにくそうに見えますが、好きな子は結構頑張って食べてくれます。
アミノゼリー
餌入れに置いても良いですが 固めのゼリーなのでスプーンで少量すくって渡すと、ハムちゃんが手で持って食べれます。 元気なうちは栄養補給用で主食にはなりませんが 食べやすいので食欲のない子でも割と食べてくれます。
小動物用チキンペースト
小動物用のチキンペーストはパウチに入っているのでピューレのようになめさせて与えます。
対象の動物はフェレット、ハムスター、フクロモモンガ、ハリネズミ、と書いてあります。
味はレバー風味1種類です。
ハムスター専用ではないので食べるかどうか心配でしたが、うちの子たちはみんな喜んで食べてくれます。
個包装で1つが2.5gの食べきりサイズなので使いやすいと思います。(はむはむぴゅーれの半分の量です)
はむはむぴゅーれ(マルカン)・ごちそうピューレ(CAINZ)
おやつなので栄養的にはどうなのかちょっと疑問ですね。 健康な子には1~2か月に1回くらいしかあげませんが 余命宣告されてしまった子にはもう少し頻繁にあげます。 ペースト食しか食べなくなってしまった子には週2~3回あげることもあります。 ★になる前の最後の1週間はアミノゼリーとぴゅーれとチキンペーストのローテーションと少しのキャベツで命をつないでいたこともあります。栄養的にはあまり良くないかもしれませんが、最期は仕方ないですね(´;ω;`)
はむはむぴゅーれはイチゴ風味、チーズ風味、ヨーグルト風味の3種類があるので、飽きずに食べれますね。
ごちそうピューレはチーズ風味とヨーグルト風味があります。
ペレット
ハムスター用のペレットというか人工飼料は、一応これだけでも生きて行けるような栄養分が入っているので、できれば食べてほしい餌です。 ペレットを食べてくれれば、極端に栄養が偏ることはないはずです。 色々な種類があるので、柔らかいものを選んであげれば食べることもあります。 本当に柔らかいものしか食べなくなったら、水でふやかしてから練って耳たぶくらいの固さの練り餌にすると食べやすくなります。 餌入れに置いておくと乾燥して固くなってしまうので、食べる分だけ作るようにしてください。 水分が多く傷みやすいので保存はできません。 傷んだ餌を食べてお腹を壊すと大変なので、食べ残しやため餌は全部回収してください。
練り餌(練りペレット)の作り方
①器にペレットを数粒入れて、上から水をかけるて10~20分放置 ➁スプーンの背で柔らかくなったペレットをつぶして練る ③まるめて食べやすい大きさのお団子を作る(ハムちゃんに合わせて水分を調節してください) この時にペレット以外の餌も練り込むと味のバリエーションが増えます。 はちみつを少し加えると甘くなるのではむちゃんが喜んで食べてくれます。 豆腐や卵の白身をすりつぶして混ぜるとタンパク質を補給できます。 茹でた南瓜やさつまいもをつぶして混ぜると、粘りが出てまとまりやすくなります。 ブロッコリーや人参など好きな野菜を茹でて少しすりつぶして混ぜると喜びます。 ひまわりの種が好きな子には、ひまわりの種をすり鉢ですりつぶして混ぜてあげると食が進みます。 ひまわりの種は脂分が多いので健康にはあまりよろしくないですが、 食欲のない子でも好きなものが入っていればちょっとは食べてくれることもあります。(入れすぎ注意!)
その他、チーズなども好きな子が多いようですが、塩分が多いので我が家ではあげていません。 長生きしてもらおうと思うと食事にも気を遣うんですが・・・ 病気で余命宣告されてしまった子などは、残り少ない時間なので好きなものを食べさせてあげたいですよね。 一言で介護食と言っても個体によって味の好みもあるので はむちゃんが今まで食べていた好きな食べ物を柔らかく加工してあげるのが良いと思います。
固形物を食べなくなってしまったら
液体しか受け付けないとなると もう末期というか、病気で弱っていたり、余命わずかな状態だと思います。 そんな時は 少しでもカロリー補給できそうなものを白湯に溶いて、スポイトで口の中に垂らして飲んでもらいます。 ・白湯にはちみつを溶かしたもの (原液のはちみつは濃すぎるので白湯にほんの少しの蜂蜜を溶かしてください) ・ヨーグルトまたはヨーグルトにぬるま湯を混ぜたもの ・ぬるま湯で薄めたポカリ ・はむはむピューレやごちそうピューレをぬるま湯に溶いたもの
ハムスターに柔らかい餌を与える時の注意点
餌をハムスターに口まで運ぶようになると、自分で動く必要がないので運動不足になります。 また 固い餌を食べなくなると歯が伸びすぎてしまうことがあります。 自力で餌を食べられない子には、食べやすい餌を口まで運ぶことも必要ですが、 必要以上に過保護にしてしまうとよけいに老化を加速させてしまったり、 歯が伸びていることに気付かず、よけいに餌を食べにくくなったりすることがあります。 なので、老ハムスターでも食欲があって自分で食べている間は、固い餌も与えた方が良いと思います。 そして、食べる量が減ってきたり、動きが不自由で食べにくそうにしていたら、その子に合った餌を用意して上げるようにします。 必要以上に過保護にならないように でも きちんと必要な栄養を摂れるように という判断が難しいかもしれません。 その辺りは、体重を測ったり、ちゃんとフンをしているかどうかで確認できます。 急に体重が減ったり、おしりがフンで汚れている(下痢をしている)時は老化ではなく病気の可能性があるので、なるべく早めに病院で診てもらってください。 介護食が始まってからも体重とフンはチェックしてください。 柔らかい餌は水分が多いので、フンが柔らかくなったり下痢をすることがあります。 フンをみて水分量や柔らかさを調節してあげてください。 ※餌の切り替え時以外で突然の下痢をした時は緊急事態です。すぐに病院に行ってください。ハムスターは身体が小さいのでちょっとの下痢ですぐに脱水症状を起こしてしまいます。最悪の場合は2~3日で★になってしまうこともあります。
・過保護になりすぎないように注意
・歯と爪が伸びすぎないか注意
(伸びていたら病院で削ってもらいます)
・定期的に体重を測って十分な餌を食べているかどうか確認
(できれば毎日測ると安心)
・フンをしているかチェック