自宅で採れたオリーブ、渋抜きして食べられるようにするのは面倒ですよね。
でも、自分で渋抜きしてみると、お店では味わえないフレッシュな味が楽しめます。
我が家でも毎年オリーブが実るのを楽しみにしています。
オリーブの渋抜きは、重曹を使う方法と、苛性ソーダを使う方法の2種類があります。
時間や手間を考えると、苛性ソーダを使った方が断然楽に早く出来上がります。
今日は苛性ソーダを使ってオリーブの渋抜きをして、塩漬けをつくる方法をご紹介します。
苛性ソーダは劇薬ですので、注意事項をしっかりと守って、安全第一で塩漬け作りを楽しんでくださいね。
オリーブの渋抜きは苛性ソーダが簡単!
オリーブの渋抜きは、苛性ソーダをつかうと1週間くらいで完成します。
重曹の場合は1か月くらいかかるので、苛性ソーダは早く楽に出来ておすすめです。
用意するもの
オリーブの実
苛性ソーダ
ゴム手袋
プラスチック容器(タッパーなど)
渋抜き方法
1.プラスチック容器に1.6%~1.8%の苛性ソーダ水を作ります。
オリーブ100gに対して100mlくらいの苛性ソーダ水を作ります。
オリーブ500g漬ける場合は、水を約500ml用意して、苛性ソーダ8~9gを溶かします。
オリーブ1kg漬ける場合は、水1L用意して、苛性ソーダ16~18gを溶かします。
2.金属以外の容器にオリーブを入れて、苛性ソーダ液を静かに注ぎます。
そのまま12時間~24時間漬けておきます。
試しに実を切ってみて、2/3くらい色が変わっていればだいたい渋抜きできています。
3.苛性ソーダ液を捨てて、かわりにきれいな水を入れます。
水が濁ってくるので、1日に2~3回水を交換します。
段々水が濁らなくなってきて、3~4日くらいすると水が透明になります。
これで渋抜きと苛性ソーダ抜きが完成です。
金属製品は苛性ソーダと反応するので使用できません。
プラスチックやガラス、木の容器や道具を使用しましょう。
注2
苛性ソーダは強いアルカリ性でタンパク質を溶かします。
皮膚につかないように注意して取り扱いましょう。
作業時は必ずゴム手袋をつけて、長そでの衣装等を着用してください。
飛び散ったり、こぼれたりした時は、ぬらしたふきんんで十分ふき取ってください。
注3
苛性ソーダは水に溶かすと熱を持つことがあります。
オリーブを漬ける少し前に苛性ソーダ水を作っておきましょう。
重曹の場合は漬かりにくい為、漬ける前に実に傷をつけたり、種を抜いたりします。
苛性ソーダの場合は比較的短時間で渋が抜けるので、種を抜く必要はありません。
種抜きの塩漬けを作りたい場合は、苛性ソーダに漬ける前に種抜き器で種を抜いておきましょう。
オリーブの塩漬けの作り方
渋抜き、苛性ソーダ抜きが終わったオリーブは、そのまま塩水につけることで美味しい塩漬けを作ることができます。
苛性ソーダ抜きのために着けていた水を捨てて、4%の食塩水を作って漬けます。
(水500mlに食塩20gを溶かす。水1Lの場合は塩40gを溶かす。)
2日間漬けたら下漬け終了。
一度食塩水を捨てて、もう一度新しい4%の食塩水に浸します。
これでいつでも食べることが出来ます。
このままおつまみにしても美味しいです。
長期保存する場合は6%から10%の食塩水につけておきましょう。
塩漬けにするかわりに、オリーブオイル漬けにしても美味しく食べることができます。
苛性ソーダ どこで買える
苛性ソーダは劇薬扱いです。
なので、どこでも買えるわけではなく、ネットなどでは購入できません。
劇薬を扱っている薬局に自分で行って買わなければ手に入りません。
購入には、住所、氏名、使用目的などを記入して、身分証明と印鑑が必要になります。
私も初めて購入した時は、なかなか売っているところが見つからず、4件くらい薬局をまわりました。
薬局で扱っていても、取り寄せしなければならず、すぐに手に入らないこともあります。
オリーブの収穫前に、薬局に電話で問い合わせてみるとよいかもしれませんね。
どうしても苛性ソーダが手に入らない場合は、少し時間はかかりますが、重曹でも渋抜きすることができます。
まとめ
オリーブの塩漬け、自家製で作ると塩加減んも自分好みに調節できて美味しいですよね。
自家製独特のフレッシュ感も、店で売られている瓶詰オリーブでは味わえない味です。
オリーブの実が手に入ったら、ぜひ作ってみてください。
オリーブの実は生では渋くて食べられないので、必ず渋抜きしてから塩漬けにしてください。
塩漬けには重曹を使う方法と、苛性ソーダを使う方法があります。
苛性ソーダを使う方法は簡単に早くできるのでおすすめです。
苛性ソーダは劇薬ですので、十分に注意して作るようにしてください。
※苛性ソーダは必ず注意書きに従って取り扱って下さい。
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